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2014/4/10

胃力アップ


食べることは生きることであり、胃は生命力に直結する臓器です。
「胃の老化」と「胃のアンチエイジング」についてお話します。
胃カメラで高齢の方の胃を観ますと胃酸の分泌が低下し、更に運動能力が低下しています。加齢に伴い、胃の収縮力が下がるためです。こうした胃の老化を防ぐためには「怒らないこと」がコツとされています。ヒトは5分間怒るだけでストレスホルモンであるCRFが脳の視床下部から分泌され、迷走神経を介して胃の動きが悪くなることは論文で報告されています。更に腸の病原性菌が増えた上に活動性が増すことまでわかっています。「怒り」は胃や腸内環境を悪化させるのです。
次に高齢になると胃と食道のつなぎ目の食道括約筋の締まりが悪くなり、胃酸の食道への逆流が増えます。いわゆる「逆流性食道炎」です。しかも加齢によって食道の知覚も鈍くなりますから症状の出現が遅れがちになり、食道炎から食道潰瘍になって吐血する人も少なくありません。
これに対処するカギが「唾液」です。唾液は逆流した胃酸を排泄し中和する能力を持っています。しかし加齢と共に唾液の分泌量が低下するとドライマウスが起こり、逆流性食道炎が悪化します。それを防ぐにはチューインガムをかむことです。焼肉屋で会計を済ませるとチューインガムを手渡されることが多いですが、これは理にかなっているのです。
時々チューインガムを口にして下さい。

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— posted by 越智邦明 at 03:02 pm  

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