森の中にいると落ち着くーこの森林浴効果の研究が進んでいる。森林浴を楽しむ人々の基点となる「森林セラピー基地」が全国に53カ所ある。そこでは、緑の中でいやし効果を実感している。森林コンダクターの松山繁さんが言う。森林浴の前に参加者の唾液を採取してストレス度をチェック。朝~夕まで、7時間自然を満喫して再びストレス度を測る。おおむね唾液中のコルチゾールというストレスホルモンの濃度が低下し、いやし効果が得られている。研究会の別の論文には次のように解説している。森林の中ではストレス時に高まる交感神経活動が抑制され、副交感神経活動が活発になる。血圧の低下や脈拍の減少など自律神経系の改善が見られ、これがまさにいやし効果です。その要因は森林の樹木が光合成で作り出す“フィトンチッド”という揮発性物質。病害菌に感染しないよう殺虫、殺菌する物質です。フィトンチッドが人体に実に有益で、自律神経を安定させ肝機能を改善し快適な睡眠をもたらすそうです。その他、消臭、脱臭効果もあるようです。
是非、森の空気を目いっぱい吸ってみて下さい。