ゴルフコースの中でアイアンショットを打ったときに、クラブが芝生を削り取るために生じる跡をディボットと言います。そしてキャディーさんはこの跡に目土(砂と土を混ぜ合わせたもの)を入れます。これはゴルフマナーの一つです。目土を入れるのは、芝の地下茎の「乾燥」を防いで芝芽の再生を促すためです。1~2週間で元の芝に戻るそうです。
この修復は我々外科医が最近、傷の処置に行う湿潤療法に合致しています。現在、傷を乾燥させるのではなく創傷被覆材を貼ることで湿潤状態を保ち細胞の増殖を促し治癒を促進させます。色々な被覆材が登場していますが一番喜ばれるのは、これらを貼ったまま入浴出来ることだと思います。
芝が目土によって自然治癒が増大して美しい緑の輝きを早く取り戻すことは嬉しいことです。