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2012/5/31

縮景園


5月27日(日)広島に出張した際に前から行ってみたかった縮景園(広島市中区)を訪ねた。
1620年、広島藩主となった浅野長晟の別邸の庭として築成された。作庭者は茶人として知られる家老の上田宗箇である。名称は中国の西湖周辺の風景を縮めて表したことによると言われる。
明治以降は浅野家の別邸として利用され「泉邸」と呼ばれるようになった。大本営が一時広島に移転した際は、明治天皇の宿泊所に充てられた。1940年には、浅野家から広島県に寄付され国の名勝に指定されたが、1945年8月6日の原爆投下で壊滅的な打撃を受けた。しかし1951年復元された。下の写真に映ってある池の中央の跨虹橋(ここうきょう)は原爆の爆風に耐えたほど強固であったと記されている。縮景園は空襲時の市民の避難先に指定されていたため被爆直後の園内は多くの被災者であふれたと言う。
回遊式庭園になっていて一周するのに40分ほどかかったが、池には多くの鯉が泳いでいてとても手入れの行き届いたすばらしい庭園であった。

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— posted by 越智邦明 at 08:06 am  

2012/5/28

脳卒中と性差


女性に関する臨床研究のエビデンスの集積は極めて不足しています。
この性差医療というのは米国でスタートし、今日では種々の病気に男女差があることがわかりました。
性差で特にはっきりしている脳神経疾患としてクモ膜下出血がある。
クモ膜下出血は特に閉経後の女性ではエストロゲンホルモンの減少により血管の内弾性板が弱くなり、それに伴い高血圧と相まって血管から動脈瘤が後天的に形成されやすいとされている。本疾患は70代以降については圧倒的に女性が優位に立つ病気である。
一方、脳梗塞は男性は女性の1.7倍と男性のリスクの高い疾患である。
これからも性差医療は進歩を遂げて行くと思われる。

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— posted by 越智邦明 at 05:57 pm  

2012/5/24

物を愛する


現代社会の我々は昔と違って素敵な服を着、良い車に乗り、おいしい物を食べるようになりました。物に恵まれた時代です。しかし反面、若者を見ていると物をぞんざいに扱っている人が多いのも事実です。
物を大切にする人は物からも大切にされます。
愛知県日間賀島(ひまかじま)に伝わる「かしき長者」という昔話を紹介しましょう。
 昔あるところに、一人の信心深い「かしき」(漁船の炊事係)がいました。かしきは「どんな食べ物でも、神様から授かったものだから粗末にしてはならない」と母親から教えられていた為、食べ残しも無駄にせず、魚に与えていました。
そんなある日のこと、かしきがいつものように魚に食べ残しをあげていると、突然、海が見渡す限りの砂浜に変わりました。かしきはそれを見て「これは良い鍋の磨き砂が手に入った」と、大喜びで桶一杯に砂をつめ、船へと持ち帰ったのです。そして翌朝、桶を見ると、その砂が金に変わっていました。
こうしてそのかしきは立派な長者となり、島の人たちは「これまでの善行のごほうびに海の神様が与えたものだ」といって、「かしき長者」と呼び親しんだそうです。
この昔話のように、日本には神の助けにより長者になった話がたくさんあります。幸運に恵まれた主人公に共通しているのは、私利私欲にとらわれず物を大切にしているという点です。
事業が行き詰まった時にはまずは感謝の心で物を大切にし、職場を朗らかな心で清掃してみてはいかがでしょうか?

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— posted by 越智邦明 at 05:25 pm  

2012/5/21

血管が詰まる


天皇陛下が心臓の血管(冠動脈)の閉塞に対して手術を行ったことで冠動脈に対する国民の関心が高まった。冠動脈が詰まると、そこから先に血が通わないので心筋が腐る、即ち心筋梗塞という事態に発展する。
さてこの「血管が詰まる」という病態に対する考え方が最近変わってきたので紹介する。
従来の考え方は冠動脈が徐々に徐々に狭くなっていって、とうとう閉塞してしまうといったものであった。ところが急性心筋梗塞の多くは冠動脈が突然閉塞されるということが分かってきた。道路でたとえると交通渋滞が徐々にひどくなって、一台も通れなくなるのが前者、そして後者は突然の土砂くずれで道がふさがれて通行不能になる状態と考えたら分かりやすいと思う。
病態的にはじわじわ詰まる原因因子としては、悪玉コレステロール、中性脂肪、糖尿病があげられる。突然詰まる原因因子は高血圧、喫煙、交感神経の緊張があげられる。とくに急激な血圧の上昇で血管の内皮に傷が出来、それをふさごうと血小板が集まり血栓が出来て血管内腔にフタをする恰好になる。これが今、最も注目されている「急性冠症候群」というものである。
さて、高脂血症で悪玉コレステロールはよく下がっていても、食後の中性脂肪値が高いのも要注意といわれる。数値が500なんていう人も結構居る。
さて最後に心筋梗塞の性差について論じたい。男性は発症リスクは60才くらいで頭打ちになり、その後は横ばいになる。その60才くらいから上昇するのが女性である。女性は女性ホルモンによって血圧の上昇や動脈硬化が抑えられていますが、閉経になると動脈硬化が進行します。70才になると動脈硬化の程度が男性と変わらなくなります。
増え続ける心筋梗塞。注意したいものです。

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— posted by 越智邦明 at 01:29 pm  

2012/5/17

紫外線のおそろしさ


皮フ科の専門医達が加齢によって紫外線の害が深刻化すると警告している。
「日焼け対策」は女性のものと思っている男性が多いが中高年男性こそ、より注意が必要である。
紫外線による慢性の害の多くは「累積暴露量」によることから40代より50代、50代より60代が高リスクである。皮膚ガンはじめ白内障も発生する。
日焼け止めクリームや帽子をかぶるのも大事。
長袖を着るだけでも相当避けれる。
男性用日傘も売れ行き好調らしい。裏張りに遮光率100%の1級遮光生地を使用した高UVカット商品である。
又面白いのはUVケアレンズを施したダテメガネを日焼け対策商品として売り出しているのが「Zoff」。レンズが透明なダテメガネなら仕事中も違和感がないし目にも安全である。サングラスは仕事中しにくいし極端に遮光性の高いサングラスは瞳孔を開かせるため紫外線を多く取りこみやすいとの説明もある。
5月でも紫外線は十分強いです。早めに対策をして下さい。

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— posted by 越智邦明 at 11:42 am  

2012/5/14

ゆうちゃん2才半


ゆうちゃんも2才半を越えて、ますます活発になってきた。
恒例の芝桜見物ややぎのエサやり、お友達との楽しい会話、得意のカラオケと忙しい。
本日はゆっくりと写真の数々をご覧下さい。

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— posted by 越智邦明 at 10:47 am  

2012/5/10

宇和島ぶらり旅


5月4日(金)、連休の中日に宇和島へ行ってきた。
目的は以前より登りたかった宇和島城。私の生まれ故郷、今治の今治城は藤堂高虎が築城したが、愛媛にはもう一つ藤堂が造った名城が宇和島城である。1601年に築城したわけだが、城の外部は上から見ると不等辺5角形をしており随所に築城の名手と言われた高虎ならではの工夫が見受けられた。高虎のあと、伊達政宗の長子、秀宗が入城し「伊達十万石の城下町」と宇和島は呼ばれるぐらい、奥州とのつながりも深い。城は現市街地のほぼ中央に位置し、最上階からは四方が見渡せ、リアス式海岸の海の景色にも感動した。登山に際し家内はボランティアの方が貸してくれた杖が大変役に立ったと言っていた。
さて復習ですが、宇和島には歴史に残る多くの人物が登場します。何度もくに~ず新聞の「日本の唱歌」に登場する大和田建樹(1857~1910)は宇和島市丸之内出身です。「鉄道唱歌」の作詞者としてあまりにも有名です。次に8代藩主、伊達宗城が蘭学者の高野長英を別邸にかくまったこと、司馬遼太郎が「街道をゆく」の中で宇和島を取り上げていること等、江戸から僻遠の地である宇和島には多数の歴史的ロマンがあります。ゆうちゃんには将来是非、史跡を一つ一つ訪ねて欲しいものです。
下山したあと、伊達博物館を訪れましたが、伊達政宗ゆかりの品々も家宝としてたくさん陳列してあった。歴代藩主の善政によって殖産産業、文化の興隆はめざましく香り高い幾多の文化遺産を見ることが出来た。
さて今回の旅の目的のもうひとつは宇和島に寄港した練習帆船「日本丸」を見ることであった。
白い帆船を広げた姿から「太平洋の白鳥」と呼ばれている。日本丸は全身110m、船底から55mの高さのマストを持つ大型帆船。乗組員171人が乗船し国内外の海上で訓練を重ねている。宇和島には1991年に入港して以来21年ぶりとの事。当日は船内一般無料公開とあって実に多くの人が列をなした。私が行った時は長蛇の列で1時間かかると言われさすがに並ばなかったが、待ち合わせたゆうちゃん家族と写真を撮ったり眺めたりと実に楽しい時間を過ごすことが出来た。やや肌寒い1日であったが充実した1日であった。相変わらずせんべいの大好きなゆうちゃんでした。
それと、1才半から言い続けてきた「くちくー」というナゾの言葉。今回「ゆうちゃん、くちくーとは何の事?」と聞いたら、「こんにゃくの事」とはっきり答えてくれた。やっと解明し胸のつかえがみんなおりました。

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— posted by 越智邦明 at 04:51 pm  

2012/5/7

ザ・プリンスパークタワー東京


連休の初日にあたる4月28日(土)、パークタワー東京での糖尿病の研究会に出席した。「これからの糖尿病治療を考える」と題した講演。
今や糖尿病分野では2年前から発売されたDPP-4阻害薬を抜きにしては語れない。週刊誌でもこの薬を取り上げる記事が多いが誤解も多い。この薬は従来のSU剤と異なり何といっても「低血糖を起こしにくい」「体重増加が見られない」等の利点がある。しかしどんな段階の糖尿病にも効くわけではなく、そのあたりの説明を省いて「夢の新薬登場!」と言った記事を目にした患者さんが先週も見えた。この方はインスリンを必要とする重度の段階で、残念ながら現時点では適応がない事を告げた。
さて会は今やこの分野のトップである清野裕Dr.の開会の辞で始まり、計5人のDr.から話を伺った。いくつかの要点を書いてみたい。
①DPP-4阻害薬の研究が進み、インクレチンは血糖降下作用の他に心血管保護・抗動脈硬化作用やがん、骨粗鬆症の予防効果も示唆されている。
②糖尿病治療においては何といっても体重増加が一番の治療阻害要因であることが分った。どんな新薬も過食で体重コントロールが悪ければ全く効かないということである。更にBMIが小さいと効きやすいことも分った。
③食事の食べる順が大事だと述べたのは、関西電力病院の矢部大介Dr。仮説(下絵)ではあるが、野菜等の食物繊維→魚等のタンパク質→ごはん→デザートといった摂り方を推奨した。更に魚を摂れば摂るほどHbA1Cが下がることを発表した。
今やDPP-4阻害薬は世界で2000万人の人が使用し、日本では現在200万人が使用している。この薬は単独で効かない場合は色々な薬との組み合わせで良い効果が生まれることも分ってきたが、その「組み合わせ」はまさに医師の裁量である。
最後は東大の門脇Dr.が締めくくって3時間の講演が終了した。私も講演を活かして大いに勉強したい。
最後に宿泊したパークタワー東京は東京タワーのすぐそばで、芝公園の自然のうつろいを間近に見れる素敵なホテルでした。おいしい朝食と芝公園から見たホテル並びに東京タワーをご覧下さい。

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— posted by 越智邦明 at 07:24 pm  

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