さて今年の5月に愛知学院大の岩瀬敏教授が面白い発表を日本生物学雑誌73巻5号にしている。タイトルは「猫舌に関する舌血流と受容閾値に関する研究」。
元来、猫舌は病気ではないので、ほとんど研究が行われてこなかった。先生は冷覚、温覚、痛覚刺激をそれぞれもたらすメントールとカプサイシン(タバスコ)を用いて“自称”猫舌とそれ以外の人の舌の「冷点」「温点」「痛点」の鋭敏度を調べた。
その結果、冷点をスーッと刺激するメントールに対して鋭敏な人ほど猫舌だと訴えやすいことが分かったそうです。温点については差が見られなかった。
そこで岩瀬教授の出した結論は「自称猫舌の人は、舌の使い方が下手な気がする。口の中にずっと含んでいるような食べ方をしているのでは」と。即ち、熱い物を食べるとき、なるべく喉の奥の方へ入れてしまえば猫舌と感じなくなるのではと。皆さんいかがでしょうか?