高くても痛風関節炎を起こしたことがないから放置してもいいか?という内容である。
尿酸値が7.0mg/dlを超えているのに痛風を発症しない状態を「無症候性高尿酸血症」と呼ぶ。推定500万人に上る。
さてこれを放置するとどうなるか?東京慈恵会医大の細谷龍男教授によると、尿酸値が7.0を超えると、超えた分の尿酸は血液に溶けずにどこかの臓器で結晶化して問題が起きている可能性が高いと言う。痛みがないのは、結晶化した尿酸が幸運にも関節炎を発症していないに過ぎない。因みに痛風発作を起こした人の死因を調べると、1位は心筋梗塞、2位は脳卒中、3位は腎不全だったそうです。よく「生活習慣の改善で何とかなるさ」という人も居ますが、細谷教授によるとそれは尿酸値が1下がるぐらいで8以上の人は投薬を検討すべきであり、日本痛風・核酸代謝学界のガイドラインもそう定めています。さまざまな研究から、尿酸値9.0以上から痛風発作が急激に増え尿路結石も多くなります。そして腎不全で透析というコースをたどるわけです。
皆さん気をつけてコントロールして下さい。