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2011/2/21

日本三景の謎


正月休みに宮元健次著「日本三景の謎」(祥伝社)を読んでみた。
風光明媚な絶景として古来より歌われてきた日本三景、即ち松島、天橋立、宮島は本当にその景観上の美しさだけで選ばれた地なのだろうか、という問いかけから始まる。
①松島は古代における蝦夷(えみし)征服の拠点として重視された。
②天橋立は渡来人の上陸地点であり、あの卑弥呼の出身地でもあり「天照大神」を祭る伊勢神宮の外宮がもとあった聖地であった。
③宮島は月を信仰する土地柄で、宮島に建つ厳島神社は、月の入りとその引力で起きる潮の干満を重視してきた。
日本三景が知られるようになったのは、江戸時代初期の儒学者林羅山の子、春斎が著書で「三処奇観」と規定したことに始まるという。だがその地位は不安定で、天橋立は昭和に至るまでたびたび切断計画が持ち上がっている。ではなぜこの3ヵ所が三景に選ばれたのか。
ここからが面白い。皆さん、日本地図を見て下さい。
日本三景はなんと地図上で一直線に並んでいるのです。特定の山や施設が一直線に並ぶ線を「レイライン」と呼び世界各国で発見されています。
さて三景のレイラインは北へ30度傾いている。興味深いのは、この直線が夏至の日の出の方向と冬至の日没の方位を結んだものであることです。すなわち天橋立から見て松島に、一年で最も勢いの強い夏至の日の出が昇り、また宮島に一年で最も勢いの弱い冬至の日が沈むことになる。
著者は軍事的重要性の観点から、この謎を解き明かそうとしている。是非、御一読下さい。
最後に天橋立のカニ、宮島のアナゴ、松島のカキを味わいながら、四季折々の日本三景を楽しんでいただきたいと結んでありました。
(追伸)
ゆうちゃん、お父さんの肩車が大変気に入っています。

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— posted by 越智邦明 at 03:06 pm  

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