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2010/9/13

股間の事故


母校同期で泌尿器科医のK君から次のような話を聞いた。「越智君、救急をやっていると男の股間の事故が多いんだよ。これが大変なんだ」と。
自転車で転倒してタマを強打とか、野球中にボールが命中したりと、男なら1度や2度は経験していると思うが激痛が走ります。一番多いのはキャッチャーでしょうか。
怖いのは尿道の損傷です。損傷すると尿が出にくくなり治療も厄介になる。尿道損傷は軽い順に挫傷、部分断裂、完全断裂の3段階に分かれる。軽い挫傷ならカテーテルを尿道口から数日間入れておくだけで自然に回復するが、問題は断裂だ、とK君は言う。
完全断裂では膀胱瘻を作り、尿道の炎症が沈静化するのを待ってから内視鏡的に尿道再建術や尿道形成術を行う。無事に手術が終わっても、尿道狭窄という後遺症が待っている。ブジーやカテーテルで広げていくのだが困難を極めると言う。更に気になるのは勃起障害。ペニスの海綿体が線維化を起こして勃起機能が失われてしまうことがあると言う。キャッチャーはプロテクターを必ずしていると聞くが、確かに必須だと思う。何せ、硬球が当ったら大事に至りますね。
男性の皆さん、くれぐれも股間に注意して下さい。

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— posted by 越智邦明 at 03:19 pm  

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