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越智クリニック
 
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2009/10/29

難聴


国民の高齢化により、外来診察でも、声を張り上げざるを得ないケースが増えてきました。
個人差はありますが聴力の低下は40代から始まり、50代で老人性難聴が認められる場合があります。近頃、会話中に「えっ?」と聞き返すことは多くないですか?男性の場合、妻の問いかけが聞こえず、返事をしないで文句を言われた経験はありませんか?それは特に女性の高い声が聞きとりにくい老人性難聴の症状かもしれません。耳の老化が恐ろしいのは「ボケ」につながるからです。耳からの情報が遮断され、自分の殻に閉じこもりがちになることは、脳の老化を早める要因となります。耳から得る情報は膨大な量で、これを維持するには、日ごろの健康管理が不可欠です。血圧や視力などと同様、毎年、聴力検査も欠かさないようにしましょう。

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— posted by 越智邦明 at 04:12 pm  

2009/10/26

炭酸


炭酸飲料は、みなさん好きですか?
コーラ、サイダー等さまざまですが「炭酸」は医学的にはどうなのか?
結論的には①過食を抑える②血圧を下げる③便秘を解消する効果があります。
少し解説を加えてみます。①食事中に炭酸を飲むと胃に入って、体温により炭酸ガスが発生し、胃を膨らませ満腹感を早く感じさせます。そのため、ダイエット効果があります。②炭酸温泉につかると、動脈硬化や冷え性の症状緩和に効果があると言われています。これは炭酸ガスの気泡を直接皮膚から吸収すると、血管が酸素不足と感知し、それに応えて血管が拡張して血流が増すのです。③胃が膨らむと脳が胃の中に食べ物が入ってきたと感じて腸に蠕動運動を行うように指令を出します。そのため、大腸が便の移行を起こし、便が出やすくなります。朝起きてすぐ炭酸水を飲むと、便秘の人には有効です。
その他、炭酸には血液をアルカリ性にして老化や疲労を防ぐ働きがあります。しかし糖分たっぷりの炭酸飲料水を飲みすぎて肥満にならないように注意が必要です。

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— posted by 越智邦明 at 01:13 pm  

2009/10/22

5色の食材


インフルエンザを初め、ウイルス対策には何といっても免疫力アップが肝心です。集団感染の中でかかる人、かからない人の差は免疫力にあります。
さて、この免疫力アップに対して、管理栄養士の杉本恵子さんが「食材5色バランス健康法」を提唱しています。それは食材を赤・白・黄・緑・黒の5つの色に分けて食べようというものです。
①赤・・・肉、魚、トマト、ニンジンなどの赤い野菜
②白・・・ご飯、麺類、牛乳、ヨーグルト
③黄・・・納豆、ゆば、レモン、ミカン
④緑・・・ホウレンソウ、ブロッコリー、ニラ
⑤黒・・・ワカメ、モズク、ヒジキなどの海藻類、黒ゴマ
これら5色揃うように選んで食べれば、必要な栄養素がバランスよくとれます。中でも、インフルエンザ対策に効果的なのは「黒」だそうです。キノコも黒に分類され、βーグルカンという成分が免疫力アップに優れています。ごはんに黒ゴマをふりかけるのも有用です。これからの食事は「色」に着目してバランスよく摂って下さい。

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— posted by 越智邦明 at 02:42 pm  

2009/10/19

初孫


宇和島に嫁いでいる娘が、10月18日(日)午前8時42分に、3015gの女児を出産した。
前日17日夕方より軽い陣痛が始まり入院となり、私の家内も宇和島へ駆けつけた。夜中は「痛い、痛い」と大変だったと言う。
最新の医学の進歩は大したもので、エコーで予測するまさに予定日ちょうどであった。娘の幸せだったのは、産婦人科医の夫に取り上げてもらったことだろうか。
妊娠中、全面的に任せられる夫が居たことで、私も心配せずに済んだ。ようやく肩の荷がおりた気がしている。みんなから「おじいちゃんになったね」と言われるのが何より辛いのが、今の心境である。
あとは孫の健やかな将来を楽しみにしている。

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— posted by 越智邦明 at 08:14 am  

2009/10/16

マイコプラズマ肺炎


外来には多くの咳の患者が訪れます。ふつうの風邪もあれば、インフルエンザもあれば、これらから病名を探るのが我々の役割です。その中で今回は「マイコプラズマ肺炎」を取り上げたい。
初期の症状は風邪とよく似ていて発熱や頭痛を伴うが、その間に咳が出だしひどくなってゆく。咳が特にひどいのは2週目。4週間から1カ月程度長引くことも多い。
しかし個人差があって、2~3日で治る人も居れば1カ月以上咳に悩まされる人もいる。「肺炎」の中では比較的症状が軽く、「外来通院」できる肺炎ということで、アメリカでは「歩く肺炎」とも呼ばれている。
咳などが飛び散り、うつるのでマスクを心掛けたい。家族内でも発症します。
最近は非常にキレのいい内服薬が出来ていますので、早目の受診をお勧めします。「咳」はひどいと、肋骨骨折の原因ともなります。たかが「咳」と侮ることなかれ。

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— posted by 越智邦明 at 12:39 pm  

2009/10/13

麻薬


芸能界と麻薬の関係が現在深く論じられている。麻薬の中で特に大麻の喫煙はタバコより、肺癌を発症させる可能性が高いといった報告は昔からあった。今回、福岡大学心、血管内科より興味ある論文が出された。
大麻は、発癌性物質をタバコの2倍含み、さらに大麻はタバコのようにフィルターを使用せずに喫煙されることと、タバコよりも息を深く吸い込んで肺内に長く留まらせるため、発癌性物質が気管内に蓄積されやすい。さて2001年~2005年の間で、ニュージーランドで発生した成人の肺癌の背景因子が検討された。ニュージーランドという国は大麻消費率が高いので有名であるが、大麻を吸っていた人はそうでない人に比べて、5.7倍の肺癌発生率であったと言う。
ただでさえ健康被害の多い大麻。肺癌まで併発してしまっては、最悪である。
やはり麻薬は撲滅せねばならない。

— posted by 越智邦明 at 05:20 pm  

2009/10/8

ぽっくり病


若年~中年男性の夜間突然死、いわゆる“ぽっくり病”は医学的にはBrugada(ブルガダ)症候群と言われる。夜間に心室細動を発症して突然死するこの病気は1992年、Brugada兄弟が報告したことから名前が付いた。この症候群の中には失神などの症状を伴う有症候例と症状のない無症候例があり、後者は特に厄介である。
この病気は迷走神経活動の亢進に伴い、夜間安静時や睡眠中に心室細動発作が生じ、家人が睡眠中の異常な呼吸を目撃する場合もある。無症候例では、家族に突然死をした人が居ないかどうかの聴取も重要である。突然死の予防として最も有効な治療法は、植え込み型除細動器(ICD)の植え込みである。
何故この病気を取り上げたかと言うと、先日亡くなった中川昭一元大臣の訃報に接したときに、ふとこの病気ではないかと思ったからである。行政解剖の結果を待たねばならないが「突然死」は家族にとっても耐え難い出来事である。
ご冥福をお祈りしたい。

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— posted by 越智邦明 at 03:20 pm  

2009/10/5

味噌汁


塩分を取り過ぎると、高血圧や脳卒中の引き金になると敬遠している人は多い。
しかし味噌の原料となる大豆にさまざまな効果がある上、味噌汁にさまざまな具を入れれば栄養も満点となる。
味噌は日本人の長寿を支えてきたのは事実である。
畑の肉と呼ばれる大豆を原料にした味噌は、昔から「味噌の医者殺し」と言われるほど消化吸収の良いタンパク質やビタミン、ミネラルを含んだ食品です。大豆のアミノ酸には、ニコチンの害を防ぎ、肝臓の解毒作用を助ける効果があります。さらに肝臓に入ったアルコールが、脂肪として蓄積されるのを防いでくれるので、メタボ対策にもなります。大豆でできた味噌汁は、日本を代表する“薬膳スープ”なのです。大豆には脳への情報伝達をスムーズにし、脳細胞を活発にしてボケや記憶力低下を防ぐ物質が含まれています。しかも味噌は、酵母や乳酸菌を含んでいて、大腸の調子を良くし下痢や便秘を防いでくれます。
さて気になるのは塩分だが、それを避けるにはカリウムが豊富に含まれる昆布や鰹節でダシを取ることです。カリウムは塩分のナトリウムを体外に排出する働きがあります。良いダシで作った味噌汁で「味噌汁パワー」をゲットしましょう。

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— posted by 越智邦明 at 03:27 pm  

2009/10/1

首コリ病


外来で「首、肩が凝っている」という主訴の方が大勢見えます。問題は「冷え」が大敵ということです。
首が冷えると筋肉が凝り、首の神経も冷えます。そしてめまい、頭痛などさまざまな症状が悪化してきます。冬場はさすがに冷やす人は居ませんが、暑い夏場はおろそかになりがちです。冷房がよく効いた室内では、ストールやスカーフを巻くことは大事です。会社で冷房の真下に座る人はなおさらです。首を冷やしていいのはムチウチ症や外傷直後の急性期だけだと考えて下さい。
皆さん「首は温める」ということを頭に入れておいて下さい。

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— posted by 越智邦明 at 04:18 pm  

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