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2014/2/24

窒息死


年末、大みそかに大滝詠一さん(享年65)が亡くなった。
大滝さんは、松田聖子の「風立ちぬ」や小林旭の「熱き心に」等、数々の名曲を提供してきたミュージシャンである。何と言っても最大のヒットを記録したアルバムは、1981年にリリースされた「A Long Vacation」。通称「ロンバケ」を知らない人は居ない。
「リンゴを食べていて喉に詰まらせた」と家族は話している。正月に餅を詰まらせる話はよく聞き、私も患者を多く診てきた。
さて厚生省の2012年度の統計を見てみた。窒息による死亡者は何と1万人を突破。うち半数は食べ物を喉に詰まらせたケースであった。食品の内訳はトップが餅(20%)米飯(17%)パン(13%)魚介類(10%)果実類(9.5%)と続く。
2012年度の東京消防庁の統計では、食べ物を喉に詰まらせて救急搬送された人は3239人。うち50代が130人、40代が134人、30代だって115人もいました。決して年寄りの問題ではないのです。しかも年々増えています。これは、軟らかい食べ物が増え、きちんとそしゃくする習慣が減っているためです。
食品を詰まらせたら10分以内に取り除かないと死ぬ危険があります。運良く助かっても、脳に酸素が行かず脳障害を残したり身体のマヒ等後遺症を残す危険性があります。
細かく切ってから口に運ぶ等の自衛手段が必要なのと食べ急がないことです。

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(追伸)
ソチ五輪で今回も悲喜こもごもの結果が出た。フィギュアスケートの若手が仰ぎ見てきたロシアのプルシエンコ選手は直前の腰痛でまさかの棄権。「最後までトライしたことはわかって欲しい」と言い残し現役の幕を引いた。
国際オリンピック委員会のバッハ会長の言葉(開会式)が心に残った。
「勝利を気高く祝い、敗北を気高く受け入れる」。-五輪は自分自身との闘いなんですね。

— posted by 越智邦明 at 05:28 pm  

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