冬場、感冒で来院した患者さんの問診欄に「体温」があるが最近の若者の多くが体温計を持っていない。年々その割合は多くなり、今や学生の8割は持っていない。その都度「一生ものだから買いなさい」と勧めるが特に男子学生はまず買ってくれない。大学入学時に必須品として親が持たせてくれたら、と願っている。
さて体温計には水銀式(アナログ)とサーミスタ式(デジタル)がある。当院も従来は水銀式を使っていた。日本初の水銀体温計は1883年(明治16年)に柏木幸助によって作られた。
サーミスタ式の多くは予測式で数十秒の温度上昇のカーブから最終温度を予測するため正確性に欠けるとして嫌う医師も多いです。
旅行時にも体温計を持っていくと余計な心配をせずに済みます。是非、体温計を愛用してください。