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2008/12/15

ギラン・バレー症候群


風邪をひいたり下痢をしたあと1~2週間してから起きる難病です。名前はフランスの内科医ギランとバレーに由来しています。自分を守るための免疫システムが異常となり自分の神経を攻撃するためと考えられています。両手両足が動かせなくなったり、両手足にしびれが出ます。顔面の筋肉や目を動かす筋肉に力が入らなくなったり、ロレツが回らなくなったり、食事をのみこみにくくなったりします。私は開業21年間に3例遭遇しました。正直、診断は疑わない限り難しいと思われます。そのうちの1例は呼吸筋がまひして人工呼吸器となりました。
治療はなるべく早く、血漿交換治療法か免疫グロブリン大量投与を行うことです。
女優の大原麗子さんは33年間もこの病気とつき合っています。先月この病気の再発で転倒し右手首を骨折したそうです。
皆様、風邪をひいたあとの神経症状の出現には是非、注意を払って下さい。

— posted by 越智邦明 at 03:28 pm  

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