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2010/6/8

ジェネリック薬


国の医療費抑制策に伴い、同じ効能でもより安価のジェネリック薬の普及が進んできた。
4月からは医師の許可がなくても薬剤師が、薬の形や数まで変えられるようになった。後発医薬品調剤体制加算が手厚くなって後押ししている。ジェネリック薬はかつて、ゾロ品と呼ばれていた。新薬の特許が切れると、それを真似た薬がゾロゾロ出てきたからです。
さて医師はジェネリック薬にどう向き合っているのでしょうか?私はよく他のDr.とジェネリックの話をしますが、まだまだ多くのDr.が使いたがりません。それは日本のジェネリック薬は先発薬と「同じ効能とはいえない」からです。
実は薬の特許には「物質特許」「製法特許」「製造特許」があります。物質特許が切れても製法特許や製造特許が切れなければ、同じ効能を得るのは難しいのです。実際同じ有効成分のジェネリック薬であっても、溶けるスピードや体への吸収率が違うことがさまざまな研究で明らかにされています。Dr.はこうした疑念に敏感になっていますので、ただ安いからという理由だけでは踏み切れないのです。欧米のジェネリック薬は後発医薬品メーカーの上位数社の製品のことなのです。
患者負担は安く、しかし品質は高く。悩みは続きます。

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— posted by 越智邦明 at 04:46 pm  

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