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2010/8/16

A型肝炎


開業当初、今から20年ぐらい前は多くのA型肝炎の人を診断、治療しました。ここ最近は、ほとんど見なくなっていましたが、国立感染症研究所によると最近急増していると言う。A型肝炎はA型肝炎ウイルスに汚染された水や食べ物を口にすることで発症する感染症です。上下水道の完備されていない公衆衛生の劣る国に多い病気です。
症状は微熱が出て体がだるく、嘔吐や下痢を繰り返す。お腹の風邪のように見えますが、そのうち白っぽい便が出て、白目が黄色くなる黄疸が出ます。血液検査で分りますし、1カ月ほど安静にすれば完治しますが、まれに劇症化し死ぬこともあります。潜伏期は2~6週間です。
さて何故日本に増えているのか?ひとつは50才以上の年代は既にA型肝炎の抗体を持っている人が多いのですが、若い人は抗体がないため感染しやすくなっていること。このため海外旅行で感染する。2つ目の理由はカキなどを生で食べる人が増えたことです。感染研の調べでも、3~4月の感染者の4割は生ガキを食べていました。
予防は食前やトイレ後に手を洗うこと、生ものを避け火を通すこと、不衛生な国に行く時はワクチンを打つことも重要です。

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— posted by 越智邦明 at 03:15 pm  

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