症状は微熱が出て体がだるく、嘔吐や下痢を繰り返す。お腹の風邪のように見えますが、そのうち白っぽい便が出て、白目が黄色くなる黄疸が出ます。血液検査で分りますし、1カ月ほど安静にすれば完治しますが、まれに劇症化し死ぬこともあります。潜伏期は2~6週間です。
さて何故日本に増えているのか?ひとつは50才以上の年代は既にA型肝炎の抗体を持っている人が多いのですが、若い人は抗体がないため感染しやすくなっていること。このため海外旅行で感染する。2つ目の理由はカキなどを生で食べる人が増えたことです。感染研の調べでも、3~4月の感染者の4割は生ガキを食べていました。
予防は食前やトイレ後に手を洗うこと、生ものを避け火を通すこと、不衛生な国に行く時はワクチンを打つことも重要です。