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越智クリニック
 
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2010/7/8

梅雨


「梅雨は嫌だ」という患者は多い。雨天時に頭痛を訴える人が多いのは事実である。中には天気予報と言われる人が居るぐらい雨は体調を崩しやすい。当院では交通事故の方も多く入院しているが、骨折や打撲後の痛み、鞭打ちの頚部痛などが決まって悪化する。いわゆる「気象病」というやつだ。それは何故か?
気圧が低下すると、体内の圧力が気圧に比べて相対的に高くなり、水分が体にたまりやすくなる。そのため汗や尿など水分調節のバランスが悪化して体がむくみ、炎症部位が充血し痛みが増すのである。さらに梅雨は精神にも悪影響を及ぼす。気圧低下に加え、日照不足などで気持ちが落ち込み「うつ病」になりやすい。日照時間が少ないと、夜間に分泌されるはずの眠り誘発ホルモン「メラトニン」の分泌時間が長くなって体内時計が狂い自律神経のバランスが崩れる。それが睡眠不足につながり、ひいてはうつ病の原因になる。
さて人間の体には、6月21日の「鈍感力」の中で書いたように、交感神経と副交感神経という2つの自律神経があり、このバランスが重要である。自律神経を手っ取り早く鍛えるには、暑さと寒さを短時間で何度も体験するのがよい。そこで最も効果的なのがサウナである。10分サウナに入って発汗。その後、冷水で冷却し10分休憩という交代浴が効く。皮膚の血管の拡張と収縮の繰り返しで自律神経は鍛えられます。ただし高血圧の方は医師の指導に従って下さい。さてサウナで注意することは、汗といっしょに体に必要なミネラルも排出してしまうので、休憩の時にミネラルウォーターを飲んで下さい。それともう一つ。サウナ後のビールは絶品ですが、利尿効果が非常に高く脱水症状になります。中瓶1本にとどめておいた方が無難です。

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— posted by 越智邦明 at 04:03 pm  

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