Mさんと酒を飲んだ時、こんな事を言っていた。「昔、麻雀をしていた頃、あまりに面白いので、これは一生やめられないのではないかと思った。完全に手を切れるのに相当時間がかかった」と。私も麻雀では学生時代、同じ想い出がある。今、日本ではパチンコを始めギャンブル依存症と言われる人は200万人居ると推定されている。単にギャンブルが好きというだけでは依存症にならない。この方面の文献は少ないのだが、九州は福岡で精神科医兼小説家をしている、帚木蓬生(ははきぎほうせい)さんが、「ギャンブル依存症とたたかう」という書の中で解説をしている。①ギャンブルで負けたときに、取り返そうと別の日にギャンブルをする②ギャンブルのために仕事をさぼる③負けていても勝っていると、うそをつく④ギャンブルの金を工面するため、サラ金や知人から金を借りる⑤やめようと思ってもやめられないーなどの症状がいくつも重なって「病的賭博」となる。アルコール依存症やニコチン依存症と違うのは、幸い健康を害さないことである。更にアルコール依存症が「ノックビン」「シアナマイド」等の又、ニコチン依存症が「チャンピックス」等の特効薬があるのと違って、ギャンブル依存症に特効薬はない。唯一、ギャンブラーズ・アノニマス(GA)という自助グループへの参加が効果的とされている。
同じ環境にある者同士がすべてをさらけ出して語り合い己を見つめ直してギャンブルへ向かう心を抑制する。GAは各地に存在します。
ギャンブル依存症は借金まみれ、多重債務に陥り周囲に迷惑をかけます。
早目に脱出して下さい。