干しコンブをしゃぶっておくとカラオケで美声が出るという。
さてコンブは日本産だけでもマコンブ、リシリコンブなど27種類もある。奈良時代には広い布が海中でゆらめいているようなので、広布(ヒロメ)と呼ばれました。その成分はうま味をつけるグルタミン酸や血中のコレステロールを除き血圧を下げるアルギン酸、甲状腺肥大を防ぐヨード、小便の出をよくし、むくみをとるカリウムなどを多量に含みます。また骨や歯の発育を促進し神経の興奮を静めてくれるカルシウムやビタミン類、食物繊維なども豊富に含んでいます。
従って便秘の解消や血圧の正常化、肌や髪のつやを良くする効果を持っているため、ご婦人の美容には最適の食物のひとつといえます。特に妊産婦には利尿を促進してむくみをとり、胎児にはカルシウムを補給してくれますのでぜひ食べてほしい食物です。更に血色素を作るのに必要な鉄や銅を多く含んでいるので貧血の人はコンブを常食するのがよいです。
また干しコンブの表面につく白い粉はマンニットという甘味成分で口内の炎症を鎮め喉の荒れを治してくれます。よって美声が出る訳です。