ハスはスイレン科の水草。日本へは古く大陸から渡来し、万葉集にはハチスの名で出てきます。
仏教の花としてまたその根茎は食物の蓮根(れんこん)として日本人にはなじみ深い植物です。
私が29才の時、茨城県の土浦協同病院で働いていましたが、手術のお礼に、とよくレンコンをいただきました。新鮮でとてもおいしかったのを覚えています。
ハスは花に白と紅があり、白花のレンコンは関東に多く「もちはす」と呼ばれ、小さいが粘りが強くおいしいとされます。紅花のレンコンは九州に多く「みはす」と呼ばれ、大きいが粘りが少なく味はやや劣ります。そのため大きな穴に辛子を詰めて「辛子蓮根」として売り出しています。
レンコンは滋養強壮、止血、精神安定、消炎の作用があります。切り口が黒く変色するのは鉄分とタンニンが酸化されるためでタンニンは消炎、止血作用を持ちます。また豊富なペクチンなどの食物繊維は腸の働きを活発にして便秘を改善してくれます。
みんなに愛されるレンコンですが、以前にブログで書いたレンコン丸呑み事件にならぬよう、よくかんでから食べて下さい。