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越智クリニック
 
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2009/7/6

鉛筆


最近使われなくなった鉛筆。どうして六角形なんだろう?昔は丸軸鉛筆で机の傾きなどで転がり落ちて芯がよく折れたそうです。
世界で初めて六角形軸の鉛筆を販売したのは1851年ドイツのファーバーカステル社とされている。転がらないだけなら四角形でもいいはずだが?日本で最も古い三菱鉛筆(1887年創業)の担当者が言う。「鉛筆を握る際は親指・人さし指・中指の3点で押さえるので3の倍数の角が持ちやすくなります。三角形の鉛筆もありましたが、やはり六角形が一番しっくりくるようで世界的な業界基準となっています。」
ちなみに色鉛筆が丸いのは絵を描く際にさまざまな持ち方をするので角がない方が都合がいいから。
鉛筆にもさまざまな歴史と創意工夫があるようです。

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— posted by 越智邦明 at 05:12 pm  

2009/7/3

蓮(はす)


蓮の種子は生命力が強く2000年前のものが発芽し花を咲かせ話題になりました。
ハスはスイレン科の水草。日本へは古く大陸から渡来し、万葉集にはハチスの名で出てきます。
仏教の花としてまたその根茎は食物の蓮根(れんこん)として日本人にはなじみ深い植物です。
私が29才の時、茨城県の土浦協同病院で働いていましたが、手術のお礼に、とよくレンコンをいただきました。新鮮でとてもおいしかったのを覚えています。
ハスは花に白と紅があり、白花のレンコンは関東に多く「もちはす」と呼ばれ、小さいが粘りが強くおいしいとされます。紅花のレンコンは九州に多く「みはす」と呼ばれ、大きいが粘りが少なく味はやや劣ります。そのため大きな穴に辛子を詰めて「辛子蓮根」として売り出しています。
レンコンは滋養強壮、止血、精神安定、消炎の作用があります。切り口が黒く変色するのは鉄分とタンニンが酸化されるためでタンニンは消炎、止血作用を持ちます。また豊富なペクチンなどの食物繊維は腸の働きを活発にして便秘を改善してくれます。
みんなに愛されるレンコンですが、以前にブログで書いたレンコン丸呑み事件にならぬよう、よくかんでから食べて下さい。

蓮の花


— posted by 越智邦明 at 12:44 pm  

2009/7/1


いま、梅の収穫時期ですが、昔から梅は健康にいいとされてきた。医学的根拠はあるのでしょうか?
梅の産地である和歌山県みなべ町と和歌山県立医大が共同で7年前から研究が行われた。
すると色々な健康効果が判明した。列挙してみよう。
①胃がんの抑制・・・シリンガレシノールという成分がピロリ菌の増殖抑制に効果がある。
②殺菌作用・・・黄色ブドウ球菌やO-157など食中毒菌を抑制することが証明された。
③糖尿病予防・・・成分のポリフェノールに効果がある。更に動脈硬化を抑制し、血液をサラサラにし老化防止にも役立つ。
④抗疲労作用・・・成分のクエン酸が疲労物質の乳酸を抑える働きがある。
⑤ダイエット効果・・・エネルギー消費を促進し、メタボ解消に一役買う。
梅干し、梅酒で是非、健康を勝ち取ってください。ちなみに私は「梅肉あえ」が好きです。

梅干し


— posted by 越智邦明 at 04:06 pm  

2009/6/29

喫煙タクシー


世をあげて禁煙の時代。飛行機も新幹線も愛煙家は閉め出され、肩身が狭い。東京都内のタクシーが全面禁煙になって1年以上が経過した。しかし東京の人の話だと逆手にとって喫煙タクシーが大繁盛とか。車両224台を保有する「アシスト」は全車で喫煙OK。社長がヘビースモーカーの企業なら“即契約”となるらしい。「アクスル」も全車喫煙OK。“あまのじゃく”ビジネスだが金儲けに関しては彼らの方が一枚上か!

P1000557


— posted by 越智邦明 at 12:19 pm  

2009/6/26

山芋


私は山芋のネバネバがとても好きで、特にトロロ汁をごはんにかけて食べるのが気に入っています。
山芋はヤマトイモ科のつる性の多年草。その昔、今は亡き親父が山で栽培していた自然薯はおいしかったのを覚えています。昔から根茎を体の衰弱や疲労回復の滋養強壮食とします。しかもジアスターゼなどの消化酵素を多く含んでいるので素晴らしい消化剤にもなります。胃粘膜の保護をするネバネバ成分のムチン、炎症を鎮めるサポニンなどの働きで消化を促進し胃腸を丈夫にし下痢を改善してくれます。
また多量のコリンやアルギニンなどのアミノ酸が含まれています。コリンは体の働きを活発にさせ老化を防ぐ神経伝導物質を作り出します。アルギニンは精子を作るのに不可欠。これらの働きにより虚弱体質や老衰を回復し夜尿症も改善してくれるのです。
最近の研究ではデオスコランという成分が血糖降下作用を持ち糖尿病に有効なことが判明しています。
酒の肴に山芋の短冊切りはいかがですか?

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— posted by 越智邦明 at 12:20 pm  

2009/6/24

往診(その2)


私が定期往診をしているKさん(94才、女性)とは、もう20年の付き合いになる。この20年間に色々な病気をしたが、その都度、入院もしながら現在、元気で生活している。毎週、木よう日の午前、外来診療を中断してKさん宅に訪問する。このお宅は庭が広く、息子さんが高山植物をはじめ色々な樹木を植えていて楽しい。鳥のさえずりを聞きながらの診察は普段の喧噪を忘れてほっと一息つけるまたとない瞬間だ。今回も、庭の縁側に座ってもらって血圧を測る。夏は屋外、冬は室内だ。さて、いつも彼女が話すことは決まって「私はあと何才生きれるかなあ」。私はいつも「100才は楽に生きれるよ」。すると彼女は「そんなに生きよってどうするんよ。人の迷惑じゃ」と繰り返し答える。彼女は息子さん夫婦、訪問ヘルパーさん等色々の人に支えられ現在がある。何といっても2本足で歩ける長寿はすばらしいし、うらやましい。
はたして私が40年後にも彼女と同じように庭で散歩できるだろうか。いずれにしても彼女の百寿のお祝が出来ることを切に願っている。

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— posted by 越智邦明 at 02:02 pm  

2009/6/22


卵が牛乳と共に完全栄養食品といわれるのは、良質なタンパク質が豊富でミネラルやビタミン類を多く含み、人間のからだの必要な栄養素を多く含んでいるためです。必須アミノ酸も9種類をバランスよく含んでいます。
よく卵は毎日食べるとコレステロールが上がると敬遠されますが、卵の中にはコレステロールを下げるレシチンやビタミンB2が豊富に含まれるため毎日食べても問題ないと言われるようになりました。
唯一、こんな卵に不足しているのはビタミンCと食物繊維です。野菜も一緒に食べるのが肝心です。さて卵の殻を洗ってから保存する方がいますが卵の殻には無数の穴があって水といっしょに雑菌が入り込むことがあります。「賞味期限」は「生食できる期限」ですから、過ぎた場合はしっかり加熱して食べて下さい。
健康体であれば卵とコレステロールについて心配するよりも卵は毎日食べて欲しい食品です。

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— posted by 越智邦明 at 09:38 am  

2009/6/18

食道アカラシア


45才の男性。「ご飯の最中にゲップがよく出る」「胸のつかえや背中の痛みがある」「時々吐く」等の症状で来院。診断は食道アカラシア。
ふつう食べ物が入ると食物を食道から胃に移行させるため筋肉が収縮して移動させる蠕動運動が行われる。それがうまく行かなかったり、あるいは食道と胃をつなぐ下部食道括約筋がうまく弛緩しなかったりすると、食べ物の流れが悪くなり、食道下部に食べ物や飲み物がたまりやすくなるのが食道アカラシアです。悪化すると潰瘍や食道がんに結びつく危険性もあります。
原因は不明ですが、心身のストレスも関連があるようです。ストレスをためないで食事はゆっくり食べることをお勧めします。

— posted by 越智邦明 at 10:25 am  

2009/6/17

タマネギ


4~6月はタマネギの収穫期です。
タマネギは切った時に鼻がツーンとしてきます。これは栄養素の「硫化アリル」でコレステロール値を下げたり、血管内の血栓を溶かす効果があり、これによって血流と新陳代謝が促進され内臓脂肪の燃焼も促進されます。欠点として硫化アリルは熱に弱いため、加熱調理するより生食の方が効率よく摂取できます。だから新タマネギは生で食べるべきです。手早く切って酢やドレッシングで味付けしたサラダが最適です。どうしても生タマネギが苦手という人は、刻んだタマネギを1時間ほど放置してから炒め物などに使うと硫化アリルは酵素と反応して熱で分解されにくくなります。
さて硫化アリルはその他、胃液の分泌を促進し食欲増強や滋養強壮に役立つほか肉の臭み消しや殺菌能力もあるため口臭予防にもなります。
新タマネギで新陳代謝と血流を促して体温を上げれば免疫力アップにも役立ち、ひいては新型インフルエンザに備えることもできます。是非召し上がって下さい。

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— posted by 越智邦明 at 12:30 pm  

2009/6/15

虫歯


中高年の歯の病気は歯周病ばかり注目されるが、虫歯を忘れてはならない。
歯を1本失うごとに寿命が数年縮むと言われている。
私は歯科医ではないが、中年の方でこの間も48才の男の人が虫歯を放って置いたら突然、右の頬が腫れ上がって38度の熱が出たと来院。これは鼻の横奥にある上顎洞と呼ばれる骨の空洞に炎症が起きた上顎洞炎。蓄膿の一種で、歯科と当院の通院で10日間かかりました。
別の55才の男性は下顎右の親知らずの虫歯を長年放っておいたら、いきなり唇の周囲がまひして来院。口腔外科を紹介したら歯根膜炎から下歯槽神経まひを起こしたとの事。
年を取ると唾液が減り歯が磨耗しやすい。それでかみ合わせが悪くなって虫歯ができやすくなります。しかも歯肉もやせてきますので中高年の虫歯は歯の根本や治療した歯に再発することが多いのです。
40才過ぎたらフッ素入り歯磨きはもちろん、小さめの歯ブラシでしっかり磨きフロスや歯間ブラシも使ってこまめにケアーして下さい。歯は大事ですよ。

— posted by 越智邦明 at 04:38 pm  

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