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2009/7/24

ホウレンソウ


ポパイではないが、ホウレンソウはそんなに元気になるのか?
ホウレンソウのことを中国では菠蔆草(はりょうそう)と呼びますが、菠蔆とはペルシャ(イラン)のことで、ここがホウレンソウの原産地。ここからネパールの僧が唐の太宗の時代に中国に伝え日本へは江戸時代初期に入ってきた。
ホウレンソウは造血作用を持つ鉄分を多量に含んでおり、造血ビタミンのB12や葉酸も含有しているため、昔から貧血の補血強壮野菜として有名である。また免疫力を高めるカロテン、ビタミンC、ビタミンB1も多量に含んでいます。
唾液や胃液の分泌を促進する成分も見い出されていて消化器の機能を高める働きがあり、その他神経の興奮やのぼせを鎮め便秘の改善を助けアルコール中毒の予防にもよい食物です。
ホウレンソウの中にはシュウ酸が含まれ多食すると尿路結石が出来ると泌尿器科の本に書いてありますが、日常の量では全く問題ありません。
ぜひ皆さんポパイになって下さい。

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— posted by 越智邦明 at 12:45 pm  

2009/7/21

トマト


トマトは小さい頃、畑でよくかじって食べた。
もちろん今でもトマトジュース、ケチャップ、トマトソース等、多岐に使われている。
トマトはビタミン、ミネラルの補給や筋肉疲労を改善するほか胃腸の消化吸収機能を促進し、胃腸虚弱を治す働きもする。そのため欧州では「トマトが赤くなると医者が青くなる」とどこかで聞いたような ことわざがある。
トマトの原産地はペルー、エクアドルなどの南米。熱帯では多年生、温帯では一年生となるナス科の植物で16世紀に欧州へ伝わった。日本に伝わったのは江戸中期。明治6年から食用として栽培が始められた。この特有の色はカロテンの赤黄色とリコペン色素の紅色との組み合わせによるものです。
また心地よい酸味はクエン酸やりんご酸などの有機物がもたらし、筋肉内の疲労素の乳酸を除いて疲労回復に役立ちます。
どうかトマトを色々な料理に使ってみて下さい。

トマト



— posted by 越智邦明 at 05:20 pm  

2009/7/20

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— posted by 越智クリニック at 12:00 am  

2009/7/17

胡瓜(キュウリ)


お寿司屋で「カッパ一丁」と聞きますね。何故、キュウリのことをカッパと呼ぶのでしょう。
江戸時代の人はカッパは色々な悪さやいたずらをすると信じていました。そのいたずらを逃れる方法として両国の川開きの前後に堀川にカッパの好物のキュウリを投じてカッパ供養を行ったのです。そこからカッパ=キュウリとなったのです。
病院の屋上も毎年、キュウリを作っています。育てやすく、日に日にぐんぐん成長していくのが楽しみです。キュウリは3000年前から作られており、シルクロードを通って中国、更に朝鮮を経て奈良時代に日本に伝わりました。
キュウリはキュウリサポニンやカリウムを含み夏の暑さでの体のほてりを除くとともに、利尿剤として心臓病や腎臓病のむくみも取ってくれます。またキュウリの汁は消炎作用を持ち、あせもややけどの治療にも使われていました。
江戸時代の上層の武士はキュウリを口にしなかったと言われています。それはキュウリの切り口が徳川家の葵の御紋に似ており、敬意を表して自粛したとか。
今度是非見て下さい。

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— posted by 越智邦明 at 03:57 pm  

2009/7/15

往診(その3)


往診しているTさん(78才、女性)。とてももの静かな方で、素敵なお家の一室に居を構えている。2カ月前に心臓の聴診をしていたら、視界の左端に何やら動く物体が目に入った。それは彼女の愛する飼い猫(呼称 チビ)(4才、メス)であった。甥っ子と同居とは言え、彼女の唯一の友達はこの猫である。人類は有史以来、猫か犬と同居してきた。癒しのペットとして人間にとっては最適なのだと思う。
さて、2週間前に往診した時にそれはそれは驚いた。この猫、チビが出産したのだ。
生命の誕生は人間ならずとも、感動を覚える。7匹の仔猫のうちキジ猫6匹、クロネコ1匹で、みんなが肌を寄せあってジャレている光景は何ともほほえましい。ずっと遊んでいたかったが、後ろ髪を引かれる想いで次の往診先に向かったのである。
遊びのワンショットを御覧下さい。

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— posted by 越智邦明 at 07:00 pm  

2009/7/13

茄子(ナス)


夢、特に正月初夢に見ると縁起がよいものを並べた文句で「一富士、二鷹、三ナスビ」というのがあります。富士山、鷹狩り、駿河茄子が徳川家康の大好物であったそうです。当時の駿河(静岡)産の初ナスビは将軍家へ献上するしきたりになっていて、とびきり高価であったそうです。
今日はこの「ナス」についてにお話です。
「秋ナスは嫁に食わすな」の意味はナスは体を冷やす作用があるので涼しくなる秋以降に食べると婦人の腹部を冷やし流産の恐れがあることから嫁の体を心配しての諺というのが真実です。
ナスはインドが原産地で奈良時代に日本に入ってきました。水分が94%もあり低カロリーの太らない食物です。のぼせをとり血圧を下げる食効があり、昔から高血圧の人の食物とされています。これはルチン、ヘスペリジンといった細い血管を強化し破れを防いでくれる成分が多く含まれているからで、消化の良いこととあいまって高齢者には最適の食材です。ヘタの部分を茄蒂(かてい)と呼んで黒焼きにし、口中に塗って舌や口内の荒れやただれを治すのにも使ったそうです。
私は漬物のナスが一番好きです。ナスはキュウリと違って嫌いな人は少ないようですが。

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— posted by 越智邦明 at 05:47 pm  

2009/7/9

モンスター・ペイシャント(Monster Patient)


ウィキペディアによると「医療従事者や医療機関に対して自己中心的で理不尽な要求・暴言もしくは暴力を繰り返す患者のこと」とある。
わが病院にも増えてきた。いくつかの例をあげてみる。
(その1)嘔吐下痢の中年男性。2日目の再診日のこと。「いかがですか?」「嘔吐も下痢も止まりました。あとは熱だけです。」「何度ありますか?」「わかりません」「どうして測らないんですか?」「体温計がないのにどうやって測るんぞ~。買う金がないんじゃ~」と大声で突然モンスターに。とにかく恐怖です。
(その2)咳が続くという中年男性。診察の結果、「気管支炎」で内服薬を勧めた。ところが突然「結核ならどうするんじゃ~。いいかげんな診察じゃのう」と大声に。やむなくレントゲン、血液検査を行い、異常のないことを説明したが、鬼のような顔。とにかく恐かった。
(その3)他院の院長先生から聞いた話。中年男性患者さんに病気の説明をしていたら「お前の説明は気にくわん」と言ってDr.の顔にパンチ。すぐにパトカーが来て逮捕。そのDr.は「病院はホテルではない」と吐き捨てるように私に話してくれました。
以上はほんの1部ですが、私が開業した20年前は患者さんにも、もっとモラルがあったと思います。
今やややもすると「お金を払っているのだから治って当たり前。治らなかったら病院が悪い。いざとなったら訴えれば必ず勝つ」といった風潮が日本全国にあふれています。「感謝」の気持ちー忘れないようにしたいものです。

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— posted by 越智邦明 at 01:07 pm  

2009/7/6

鉛筆


最近使われなくなった鉛筆。どうして六角形なんだろう?昔は丸軸鉛筆で机の傾きなどで転がり落ちて芯がよく折れたそうです。
世界で初めて六角形軸の鉛筆を販売したのは1851年ドイツのファーバーカステル社とされている。転がらないだけなら四角形でもいいはずだが?日本で最も古い三菱鉛筆(1887年創業)の担当者が言う。「鉛筆を握る際は親指・人さし指・中指の3点で押さえるので3の倍数の角が持ちやすくなります。三角形の鉛筆もありましたが、やはり六角形が一番しっくりくるようで世界的な業界基準となっています。」
ちなみに色鉛筆が丸いのは絵を描く際にさまざまな持ち方をするので角がない方が都合がいいから。
鉛筆にもさまざまな歴史と創意工夫があるようです。

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— posted by 越智邦明 at 05:12 pm  

2009/7/3

蓮(はす)


蓮の種子は生命力が強く2000年前のものが発芽し花を咲かせ話題になりました。
ハスはスイレン科の水草。日本へは古く大陸から渡来し、万葉集にはハチスの名で出てきます。
仏教の花としてまたその根茎は食物の蓮根(れんこん)として日本人にはなじみ深い植物です。
私が29才の時、茨城県の土浦協同病院で働いていましたが、手術のお礼に、とよくレンコンをいただきました。新鮮でとてもおいしかったのを覚えています。
ハスは花に白と紅があり、白花のレンコンは関東に多く「もちはす」と呼ばれ、小さいが粘りが強くおいしいとされます。紅花のレンコンは九州に多く「みはす」と呼ばれ、大きいが粘りが少なく味はやや劣ります。そのため大きな穴に辛子を詰めて「辛子蓮根」として売り出しています。
レンコンは滋養強壮、止血、精神安定、消炎の作用があります。切り口が黒く変色するのは鉄分とタンニンが酸化されるためでタンニンは消炎、止血作用を持ちます。また豊富なペクチンなどの食物繊維は腸の働きを活発にして便秘を改善してくれます。
みんなに愛されるレンコンですが、以前にブログで書いたレンコン丸呑み事件にならぬよう、よくかんでから食べて下さい。

蓮の花


— posted by 越智邦明 at 12:44 pm  

2009/7/1


いま、梅の収穫時期ですが、昔から梅は健康にいいとされてきた。医学的根拠はあるのでしょうか?
梅の産地である和歌山県みなべ町と和歌山県立医大が共同で7年前から研究が行われた。
すると色々な健康効果が判明した。列挙してみよう。
①胃がんの抑制・・・シリンガレシノールという成分がピロリ菌の増殖抑制に効果がある。
②殺菌作用・・・黄色ブドウ球菌やO-157など食中毒菌を抑制することが証明された。
③糖尿病予防・・・成分のポリフェノールに効果がある。更に動脈硬化を抑制し、血液をサラサラにし老化防止にも役立つ。
④抗疲労作用・・・成分のクエン酸が疲労物質の乳酸を抑える働きがある。
⑤ダイエット効果・・・エネルギー消費を促進し、メタボ解消に一役買う。
梅干し、梅酒で是非、健康を勝ち取ってください。ちなみに私は「梅肉あえ」が好きです。

梅干し


— posted by 越智邦明 at 04:06 pm  

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