Created in 0.0832 sec.
 
越智クリニック
 
T:0357 Y:1658 Total:2888470 Online:14
カレンダー
<< 2024.9 >>
SMTWTFS
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
 
2009/12/7

健康食品


今日は皆さんが「健康になる」と信じている食品(?)についてのお話である。
学会誌に島根医大の木下Dr.が書いてある一文が目に留まった。
大学病院には地域の色々な治らない患者が送られてくる。
(その1)
原因不明の発熱と肝障害で送られてきた女性。いくら調べても分らず、生活歴を詳しく聞いてみると、生でミミズを健康のため食べていることが分かった。「体の毒を消す」と称して自分の庭を掘ってミミズを探し、生で食べていた。ミミズを中止させて、その後すっかり良くなった。
(その2)
上腹部の不快感や食欲不振が続き、胃カメラや血液検査を受けても軽快せず、腎機能も悪くなったため入院した若い男性。あらゆる検査をしたが分からず生活歴を聞くと、何と「健康のため」と称して自分の尿を毎日、大量に飲んでいたことが分った。これをやめさせて全快した。
以上のように我々の知らぬ所で患者さんには色々な生活習慣があることを肝に命じて診療せねば、と問診の重要性を認識させられました。

IMG1219


— posted by 越智邦明 at 05:11 pm  

2009/12/3

卒業30周年


先月11月29日(日)に、私の東京医科歯科大学卒業30周年パーティーが東京有楽町の日本外国特派員協会(外国人記者クラブ)で行われた。医学部77名、歯学部77名の卒業であったが、参加者は(医)46名、(歯)44名の計90名であった。時々会っている連中はとも角として、本当に30年ぶりに会うとお互いに顔を見つめ合って懐かしんだ。
会は母校、医歯大の整形外科教授となった宗田大君が大学の現状をパワーポイントで説明する所から始まった。大学もすっかり様変りして、とても驚いた。その後、90名が大学時代の出席番号順に1人1分スピーチを行い、私は開業して22年になること、地元松山は坂の上の雲で盛り上がっていることetc、地元のPRも行った。
同級生は大学では教授、准教授クラス。勤務医ではほとんど部長~院長クラスになっており、しっかりと地域の中核を担っていた。お互い現状の生活の苦悩等も語り合い、大変有意義なパーティーであった。皆さん、是非、同窓会には顔を出して下さい。何かが得られると思います。

IMG1133

IMG1134


IMG1136

IMG1137


— posted by 越智邦明 at 09:49 am  

2009/12/1

くに~ず新聞


くに~ず新聞Link  2009年 冬号 Vol.33 を掲載しました。
 
左のメニューの くに~ず新聞 をクリックするか、ここLink をクリックして御覧ください。

— posted by 管理人 at 05:00 pm  

2009/11/30

夜間頻尿


「夜間頻尿」と「不眠症」は高齢患者の多くが訴えてくる開業医泣かせの病態である。以前に書いたが、夜間頻尿の多くは(男性の場合)前立腺肥大によるものが多い。
ところが「昼間はそうでもないのに、夜になるとオシッコの回数が多く量も多い」という場合に疑うのは「心不全」と「高血圧」である。
夜間頻尿とは、1日に3ℓ以上のオシッコが出て、その3分の1が夜間に排出されることをいいます。オシッコは腎臓で作られますが、健康人では尿量は午前中に多く逆に、12時間後の夜間にはいずれも最低になる。昼間に多くなければならない尿量が減少し、夜間に尿量が増えるのは、心臓の働きが悪くなった証しなのです。心臓のポンプとしての働きが衰えてくると、昼間は動かさなければならない筋肉や内臓に血液がたくさん流れ、尿を作る腎臓の方に行く血液は少なくなってくる。
結果として尿量は昼間は減少し、活動のおさまる夜になってようやく腎臓に血液が供給できる状態になり、尿量が増えるのです。つまり心不全の人は、昼間のオシッコ量が少なく、逆に夜に多尿になります。また、高血圧の人も取り過ぎた塩分を排出するため、夜間の尿が多くなります。
夜オシッコに行く回数が増えたら「単なる老化」などと片付けないようにして下さい。

R0010050-2


— posted by 越智邦明 at 11:23 am  

2009/11/26

ワンポイントアドバイス


よく患者さんより、LDLコレステロールが高いと言われたがどういうことか、どうしたら良いかと質問があります。
LDLは悪玉コレステロールと呼ばれ、善玉のHDLと対比されます。当然、「悪玉はより低く、善玉はより高く」が理想です。健診基準が変わって総コレステロールは項目よりはずれました。
さてLDLが高い原因として3つの原因、即ち運動、食事の油、間食があげられます。コレステロールは夜間に合成されやすく、その数値を下げるには夕食後のウォーキングや運動が理想です。次に野菜の煮物やサラダなどを一緒に取ることです。野菜の繊維質がLDLの上昇を抑えてくれます。家庭で使う油は、オリーブ油やゴマ油など植物油にするのがよいとされています。間食については、ケーキやシュークリームには脂肪成分が多く含まれていますので、できるだけ控えて下さい。
以上試みてもいっこうに下がらないときは、最近すぐれた内服薬が開発されていますので相談下さい。

IMG1191-1


— posted by 越智邦明 at 12:18 pm  

2009/11/24

根菜


根菜はでんぷんが豊富なものが多く、疲労回復に必要なカロリー源になります。また漢方薬の原料に使われているものも多く、消化を助けたり血糖値の上昇を抑えたりするなど有益な栄養素が含まれています。
まずビタミンAが豊富なニンジンは風邪予防の効果が大。風邪ウィルスは体内に入ってくると、まずのどや鼻の粘膜に付着します。しかしビタミンAが十分取れている場合、ウィルスが粘膜に付着しにくくなります。ニンジンに含まれるリコペンという色素には、目の感度をよくする働きがあり、疲れ目対策にも効果的です。
次にレンコンはビタミンCがミカンの1.5倍で風邪対策にやはりいい。鉄分やタンニンも豊富なため、体内の赤血球の製造を促進します。止血効果もあるため、例えば痔による出血に悩む人にはおすすめ。カリウムを豊富に含むため、利尿作用のほか血圧上昇を防ぐ効果もあります。
その他サトイモ、タマネギ、ゴボウ等、積極的に摂って下さい。

IMG1185


— posted by 越智邦明 at 04:03 pm  

2009/11/19

赤ちゃん


その後の孫の様子である。18日で生後1カ月を迎えたわけだが、今は、とに角、おっぱいを吸ってその後、2時間の睡眠の繰り返しである。先日、娘がお風呂に入っている間、ゆうちゃんの子守をさせられた。
すやすやと最初は寝ていたが、いきなり大声で泣き出した。抱っこしてゆすってやったが、ますます声は大きくなった。おむつも見たが何も出ていない。これは間違いなくおなかがすいたのだ。困った。娘はさっき入ったばかりだし。仕様がないので私の人差指をちっちゃな口に突っ込んだ。するとものすごい勢いで、チュパチュパ吸い始めた。乳首と勘違いしているのだ。数分が経って、私の指も疲れたのでそろっと抜こうとしたら、またすごい吸い込みにあって、抜けなくなった。おっぱいは出ないが、ゆうちゃんは安心して眠り始めた。すやすやと眠りにつき、風呂上りの娘に何事もなかったように引き渡した。
しばらくの間、人差指はふやけていたが、いとしい孫との触れ合いであった。おやすみ、ゆうちゃん。

IMG1085

IMG1105


— posted by 越智邦明 at 09:59 am  

2009/11/16

突発性難聴


10月29日号に続いて「耳」のお話です。
ある日突然耳が聞こえなくなるこの病気は、耳鼻科医でない私のところにも年に数人訪れます。症状は主に片耳に出ますが、両耳の人もいます。耳鳴りやめまいを伴うこともあります。年令は40才以上が多いようです。原因は不明ですが、ストレスや過労説、ウイルス説、血液循環不全説などがあげられます。再発はないのですが、再発する場合はメニエール病や腫瘍が考えられます。
治療はとにもかくにも安静です。「休むのはひと仕事終えてから」という人が多いですが、すぐに休んで入院してください。薬は主として、ステロイドの内服や点滴を行います。
まだまだ原因不明ですが「安静」という自然治癒力が大きくかかわっているのがこの病気の特徴です。

IMG1179


— posted by 越智邦明 at 04:52 pm  

2009/11/12

やせは安心か?


先日、東京の循環器専門医と雑談したが、最近、やせている人でバリバリ働いている人が、脳梗塞や心筋梗塞で倒れていると言う。
脳梗塞と言えば、長嶋監督やオシム監督を苦しめたタイプの脳梗塞は心原性脳梗塞である。心房細動のような不整脈で、心臓の拍動が乱れると心臓の血液が滞って血栓ができ、それが飛んで脳の血管を詰まらせる。やせている人が心原性脳梗塞で病院に運ばれてくる要因としては、睡眠不足、酒、タバコ、ストレスと言われている。「睡眠不足」も何日も続く慢性的なものに多い。
さて、ここからは専門的になりますが「脂質異常症」は、善玉コレステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL)の観点から論じられるようになった。そしてこのバランスが大事で、LDLは正常でもHDLが低すぎると動脈硬化が進みやすく心筋梗塞を起こすことが分ってきた。ここまで来ると、やせているから大丈夫とは言えなくなってきました。肉や砂糖製品に偏った食生活の人は、やせていても動脈硬化が確実に進みます。逆に太っていても、野菜をたっぷり食べる人は、動脈硬化が進みにくい。やせていても、野菜不足の食生活は絶対にいけないのです。やせも油断禁物です。
もちろん、HDL・LDLのバランスをよくする内服薬も開発されていますので、医師に相談下さい。

IMG1173


— posted by 越智邦明 at 10:26 am  

2009/11/9

乗り物酔い


この病気だけは、生まれつきの要因もあって実に難しい。死ぬことはないが当人にとっては苦痛である。楽しい旅行もウンザリになる。病院ではトラベルミンや抗ヒスタミン薬等、その人に合いそうな薬を処方する。
さて昔からの民間療法として、梅干しがお勧めである。古くから「番茶、梅干し、医者いらず」といわれているように、梅干しに関する言い伝えはウソではない。梅干しが吐き気止めとして役立つのは天然のクエン酸が豊富に含まれているから。化学的に合成されたスポーツドリンクのクエン酸とちがって天然物は体にスムーズに吸収される。このクエン酸が吐き気の解消に効果的なのです。梅干しはそのまま食べてもOKですが、熱湯を注いで染み出した成分をお湯とともに飲むのがベターです。1度、お試し下さい。

IMG1168


— posted by 越智邦明 at 02:39 pm  

Copyright 2007 越智クリニック. All rights reserved.  ppBlog is Free & wonderful Software.