①結婚式のスピーチで頭が真っ白になる ②ゴルフは打ちっぱなしはOKなのにコースに出ると駄目 ③会議の発表のときに緊張でうまく話せない ④知らない人と接するのが苦手 ⑤面と向かって話すのが苦手だがメールなら可 ⑥上司との会話は緊張して苦痛になる
これらの症状が出る人は「社会不安障害」の可能性があります。これは「社会や人前で恥をかいたり変に見られたりすることに恐怖を感じる精神疾患」です。問題なのは社会不安障害は、放っておいて治るものではなく放っておくと場合によって、うつ病を併発することがあります。人前や本番での失敗したときの恐怖や挫折感はトラウマになり、大脳の扁桃体というところに記憶されます。いわばアラームのようなもので、同様の緊張を強いられるとアラームが鳴り出し、心臓がドキドキし緊張が高まります。以前は対症療法しかありませんでしたが、2005年にうつ病の薬、SSRIが社会不安障害の治療薬と許可されてから完治が可能になりました。SSRIは、扁桃体に直接作用し記憶を消し去るのです。3ヵ月~半年で完治することが多いようです。