ピロリ菌は口移しや吐物もしくは糞便に混じって体外に排出され直接的に、また井戸水などを経由して間接的に経口感染すると考えられている。ピロリ菌は幼少期に経口感染しその後長く持続感染をきたす。そして組織学的に慢性胃炎が進展していきます。そして胃の老化即ち、萎縮性胃炎が生じ胃癌の発生母地となります。
しかし未感染の胃粘膜は老化せず胃癌が発生することは極めてまれであるとされています。
さて学童期以降の感染はまれですが感染した場合は急性の経過をたどり、急性胃粘膜病変(AGML)を引き起こします。大半は一過性の経過をたどり、自然除菌されると言われています。
さて2002~2003年の検討では40才代で既に50%以下の感染率となっており経年的に感染者は減少し続けています。
さて行政の取り組みも活発で、例えば人口10万人当たりの胃がん死亡者数が全国2位の佐賀県は今年、県内すべての中学3年生(9000人)を対象にピロリ菌の検査、除菌に必要な費用を全額助成する方針を発表しました。市町村単位の助成は今までも見たことがありますが県単位は珍しいことですばらしい事だと思います。
胃癌予防のためにもピロリ菌除菌を是非行って下さい。
(追伸)
椿さんで売っている「おたやんあめ」を、ゆうちゃんに送りました。
どこから折っても切り口からお多福の顔が出てくるこの飴。「面白い」と喜んでいました。