リンゴの消費量(全国平均)は1世帯当たり年間12.3kg。ミカン12.5kgにわずかに及びませんがよく食べられています。
1位の長野では33kgですからリンゴ生産地が上位に並んでいます。(下表)。ちなみに東京は28位、10.6kgでした。さてリンゴのビタミンCはミカンの10分の1ですし、他のビタミンやミネラルも決して豊富ではありませんが「リンゴ1個で医者いらず」と英国等でも良く言われるように昔からリンゴは健康な食べ物とされてきました。それはリンゴに抗酸化物質が豊富に含まれているからです。ヨーロッパの疫学調査ではリンゴを日常的に食べる人は口腔ガン、咽頭がん、食道がん、大腸がん、乳がんなどにかかるリスクが10~40%減少する、とあります。最近では喘息や気管支炎を予防する作用も分かってきました。また、常に酸素と接触する呼吸器がリンゴの強力な抗酸化力で酸素から守ってくれるのではないかと書いています。
疫学的にはミカンほどリンゴの効果は少ないですが、ヨーロッパの論文中では1世帯当たり1日100g以上食べる必要があるそうです。
(1位の長野県でも1日90gでした)。リンゴジュースでも効果があるので是非、食後に摂って下さい。
(追伸)
インフルエンザの現在の状況です。
1月に南海テレビで私が「1月にインフルが出ない年は初めてですが必ず出るのでワクチン等予防を!」と話しましたが、2月になって増え始め今週は連日、多くのインフル患者さんが来院されています。家族内感染も多いです。かかった多くの方は予防接種を受けていません。まれに受けたのにかかったという方もいますが重症化せず、治りが早いです。A型:B型=8:2ぐらいでしょうか。高熱やだるさがあったらがまんせず病院を受診して下さい。(隔離の意味もありますので。)