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2014/7/22

飽き


職員を見ていてもそうだが最初は緊張感を持って事に当たっているが慣れてくると「飽き」が来る。食事でもそうである。カレーライスも毎日食べていると他の物を食べたくなる。さて何にするか?あるいは変わったカレーにするか?発見や発明はこうした飽きや苦難の中から生まれてくることが多い。
職業に飽きがきたらどうするか?転職もひとつの道ですが単に飽きっぽい性格ではどの職業を選んでも飽きがきて次から次へと留まることがない。自分がやらねばならない今の仕事に飽きがきたらどうするか?
このときが進歩か退歩かの重大な分かれ道である。もし飽きがきたらその中に前進の道ありと心得てその仕事をよく見、よく感じ直すことである。
「アーアー、また掃除か」ではなくて、いつもしない所を掃除するとかアイデアを見つけることが大事である。

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(追伸)
今日は愛犬オンプ君(8才)の話。わが家では「おりこう犬」と呼ばれています。例えば私が「散歩に行くよ」と首輪をつけてやると、私が持つリードの先端を口にくわえて「どうぞ」と渡してくれます。この3年ぐらい前からの習性です。動画を見てやって下さい。
 


— posted by 越智邦明 at 02:17 pm  

2014/7/17

人の喜び


人は多かれ少なかれ他力本願の気持ちがあります。また状況が悪くなると、世の中のせいにしたり他人のせいにしたりして、その場をしのごうとします。しかしそれでは自身の好不調も周囲次第となってしまいます。「タナからぼた餅」の人生を歩んでいるようでは確固たる人生は築けません。
倫理研究所の丸山会長(二代目理事長)も言っているように、苦境から脱出する鍵は「徹底して人を喜ばせることにある」と述べています。私はこの10年程、患者はもちろん、従業員をも喜ばせるような生き方をしてきました。「やると決めた以上はやるのだ」と心に決め、人を喜ばせることをひたすら一生懸命にやる。人の喜びは必ずわが喜びとなり今の仕事への喜びを育ててくれます。我利我欲ではダメです。
人生の岐路で迷う時は自ら鼓舞して人を喜ばせる努力をしてみて下さい。きっと事態は好転すると思います。

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— posted by 越智邦明 at 06:06 pm  

2014/7/14

完全主義


PHP研究所の「しがみつかない」人ほどうまくいく(西多昌規著)を読んでみた。
何かにしがみつく生き方は幸福を招かない。こう言われて思い浮かぶのは金や地位だが実はもっとも自分を追いつめて不幸にするのが「他人からよく思われたい」「できないと思われたくない」という高すぎる目標であると著者。理想の自分にしがみつく生き方は精神を追いつめ結果的に不幸しか招かないとも警告している。日本は伝統的に“減点主義”でまずミスの指摘が優先される。そのために完全主義の人が多いのだが、この完全主義は「抑うつ」を引き起こす考え方の筆頭である。「例外や失敗もある」と不完全許容主義にシフトしてみてはいかがだろうか?

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— posted by 越智邦明 at 05:13 pm  

2014/7/10

突発性難聴


外来で1年に数人はやって来る突発性難聴。
これは難病に指定されている。急に耳が聞こえなくなる訳だが症状の程度はさまざまで、明らかに聞こえなくなる人は少数派で大抵は片耳が詰まったような感じや耳鳴り、違和感などで来院されます。
患者さんも様子をみようとか医師も大したことはないのではと手遅れになりがちです。
ところが治療開始のリミットは2週間なのです。それも早いほどいい。この病気の3分の1が治療しなくても治り、3分の1が治療したら治り、3分の1が治療しても治らないといわれています。「治らない3分の1」に入らないように漢方薬や神経を修復するビタミンB12などがプラスされることもあります。
基本的にはステロイド薬治療が中心のこの病気。
原因をよく聞かれるのですが、ウィルス説、内耳血塞栓説等さまざまですが、ストレス説も根強いです。
聴力は言うまでもなく生活の質(QOL)を保つ上で非常に大事です。みすみす失わないようにして下さい。

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(追伸)
次男の住んでいる富山。来春の北陸新幹線開通で注目が集まっています。
さて富山の売れ筋ランキングを調べてみた。
(1位)(板なし)カマボコ。
鯛の形に仕立てた細工カマボコは結婚式には欠かせない引き出物。切り分けて近所に幸せをおすそ分けするので「福わけ鯛」と呼ばれています。私も最初、形が面白く驚きました。

(2位)白えびかき揚げ
地元の人は白えびを食べると「夏が来た」と思うそうです。

(3位)ます寿し
有名すぎるぐらい有名です。
その他ホタルイカ等、魅力一杯です。

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— posted by 越智邦明 at 09:11 am  

2014/7/7

酒顔


お酒を飲むと顔が真っ赤。これははたして医学的にどうなのか?
以前に書いたことがあります(H.24/7/30)Link が、体内に入ったアルコールはアルコール脱水素酵素(ADH)によってアセトアルデヒドに分解され、さらにアセトアルデヒド分解酵素(ALDH)によって酢酸に分解される。ところがこれらの酵素の働きは遺伝で決まっていて、日本人は酵素の活性度が低い人が多いのです。するとアルコールが体内に長くとどまる。これが「酒が弱い」理由です。問題はアルコールとアセトアルデヒドは発がん性の物質なので、がんのリスクを高めることです。ADHとALDHの活性度が低い人が飲酒習慣を持つと口腔、咽頭、食道がんのリスクが高くなることが研究で明らかになってきました。
お酒を飲んだ時に主に働くのはALDH2です。ALDH2には活性型の「N型」と非活性型の「D型」があります。人間は両親からひとつずつ遺伝子を受けるので、この組み合わせが問題です。
N+Nならお酒はふつうに飲める。N+Dは飲めるけど弱い。D+Dは下戸です。D+Dはそもそもお酒を飲めないがN+Dが要注意で、顔が赤くなりながらも飲んでしまう。(N+NとD+Dは日本人の4割を占めます。)こういう方は時々は上部消化管や咽・喉頭のチェックを定期的に行うことも重要です。

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— posted by 越智邦明 at 04:16 pm  

2014/7/3

目が大きくなった


「目が大きくなった」と訴える方で一番多いのはバセドー病です。体内に甲状腺を刺激する抗体ができることで微熱、心拍数増加、そう状態などの症状が出ます。
中でも目は甲状腺眼症と呼ばれ、目の周囲にある眼球を動かす外眼筋が腫れてくるため眼球の動きが悪くなって物が二重に見えたり眼球が押し出されて大きく目を見開いた状態になって目が乾くといった症状も出ます。目が大きくなったと感じるのも外眼筋が腫れてくるからです。上のまぶたが上がってきて目を見開いた表情になり黒目の内側と外側だけでなく、上側にも白目がある「三白眼」という状態になります。もちろん内分泌内科での治療が必要です。
その他にはミクリッツ病が有名で「IgG4」という自己免疫抗体によるものですが、今回は省略します。

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(おまけ)
今日はネーミングについて小話をします。
①創業家の名字「石橋」は英語で、ストーン・ブリージ。上下をひっくり返してブリジストン。
②創業家の「鳥井」の上に太陽を意味する「サン」をつけたサントリー。
③ゴルフでダンロップスポーツの発売するゼクシオ。打音がすばらしいので私も使っているゼクシオ(XXIO)。「XXIO」は21世紀を切り開くゴルフギアのコンセプトから21世紀の21をローマ数字に変換した「XXI」に王者の「O」を付け加えて「XXIO」。
①~③全て分っていた人は、かなりの通(つう)だと思います。
でもネーミングって大事ですね。

— posted by 越智邦明 at 10:52 am  

2014/6/30

ふくらはぎの「つり」


春号のくに~ず新聞で「ふくらはぎ」の健康テーマを書いた所、多くの「つり」の問い合わせがあった。ふくらはぎは別名、「こむら」で、このつりはこむら返りと言われる。誰もが1度は経験しているはずで特に寝ている最中に起こりやすい。私の外来でも多くの質問がある。さて「つる」というのは筋肉のけいれんです。普段は脳の指令=自分の意志によって伸縮しますが、指令とは関係なく筋肉が過剰に収縮して固まってしまう状態が〈つっている〉状態です。自分の意志では伸ばせないため、強烈な痛みを伴って動くことができません。このメカニズムは完全には解明されていません。
唯、脱水、疲労、冷え、体内の電解質異常などによって起こります。また夜間特に明け方は無意識に伸びをしているため、つりが誘発されやすい状態です。
さて年をとってからつりやすくなるのは、①若い頃より体内の水分が減って脱水になっている②筋肉が衰えて伸縮能力が低下し固まっている③老廃物の処理能力が低下し疲労物質がたまっている。等の原因が考えられます。
寝る前に①さゆなどを飲んで水分を補給する②ストレッチをして筋肉の柔軟性を維持する③入浴時はぬるめの湯につかってふくらはぎをマッサージする。是非やってみて下さい。病気としては肝硬変、腎不全などで電解質のバランスが崩れてなりやすいです。糖尿病や狭心症のこともあります。何度もくり返して足がつる人は、精査としては消化器系、特に内科や内分泌科がおすすめです。

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— posted by 越智邦明 at 11:38 am  

2014/6/26

にせ薬


世の中には特にネット販売にかこつけて偽薬が多い。サプリメントと呼ばれる物にも「にせ」や健康被害をもたらすものが多い。昨年の当院の院内勉強会(年1回)でも「サプリメントによる重篤肝障害の1例」を発表した。
さて「にせ」と言えば今、注目されているのが偽バイアグラである。5月に薬事法違反で逮捕された中国籍の男。中国のオークションサイトで仕入れ、ネットを通じて日本人に売りさばいていた。1錠88円。年間400~500万の荒稼ぎをしていた。現在、バイアグラは医療機関では1錠(50㎎)1,500円前後で売られている。ジェネリック解禁で下がると言われているが、だからといって偽物が根絶されるというものではない。もともとED患者は繊細な方が多く「恥ずかしいから」と受診を控え怪しいと分っていてもネット販売で買おうとする。これからは偽ジェネリックをつかまされる羽目になる。バイアグラの発売元、ファイザーなど4社の合同調査(08年8月~09年4月)によると、世界60ヵ国で偽バイアグラが発見されたと言う。
その成分には糖尿病の薬の成分やネズミの駆除剤が混ざっていたケースもあった。さらに問題はネット購入者は副作用が出ても恥ずかしがって病院に行かないのでますます実態がわからないのです。
注意したいのは医師の診療を受けていない場合、健康被害が起きても国の副作用救済制度の対象にならないことを肝に銘じて下さい。
ネット業者を訴えても「個人輸入を代行しているだけ」と責任逃れします。
ED患者は日本に1000万人とも言われています。恥ずかしがっていると命取りになることを覚えておいて下さい。

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(追伸)
家内がヨーロッパ特にフランス、イギリスの風景を演奏の合い間に撮ってきました。数枚ですが、何度も行かれた方には懐かしいかも。セーヌ川、エッフェル塔、バッキンガム宮殿等。
最後に次男から慰労の人形が届きました。

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— posted by 越智邦明 at 07:57 am  

2014/6/23

医学の日進月歩


いつも難しい医学の解説をしているが、今日は「10年後に五大国民病はどうなっているのだろうか?」という、いわば「夢」を専門家の意見をもとに作ってみた。

①がん
がんは細胞の設計図である遺伝子の病気。
今後は遺伝子の解析、問題遺伝子のある細胞のみに抗がん剤を使う治療となる。正常細胞はやっつけないので副作用で命を縮めることがなくなる。

②糖尿病
血糖値の厳格なコントロールは逆に死亡率を高めることがわかり、治療の重点は合併症を直接治す薬や手術法の開発に移行。例えば糖尿病性腎症に対してメサンギウム細胞の増殖を抑えることで、高血糖でも腎機能を守れるようにする。

③脳梗塞
自己骨髄幹細胞を注入することで、失われた神経回路が修復され体のマヒが劇的回復する。5年前から大阪国立循環器病研究センターがいい結果を出している。

④心筋梗塞
発症後、即治療しないと危険なことは一緒。
早期発見の検査法がどんどん進む。冠動脈MRAが普及する。

⑤うつ
患者の訴えから判断する診断法は客観性に欠ける。頭に近赤外線を当てて脳の血流変化を調べる光トポグラフィー検査が先進医療に指定されたが、CTやMRIも組み合わせ、うつの可視化による診断が可能になる。

以上の5つの病気が制覇されれば、あとは(交通)事故と認知症が残るのでしょうか?
いずれにしても医学の進歩はめざましいものがあります。

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(追伸)
ばあばが終に22日(日)、帰国したため、お役御免で娘とゆうちゃんは宇和島に帰ってゆきました。
別れ際にゆうちゃんが私に「じいじのおもいで、いっぱいもらったよ」と語ってくれたのが、じーんと来ました。ゆうちゃんの表現力にはいつも感心します。ごはんも上手についでくれました。
また8月に泳ぎに来いよ。
尚、家内のお琴はヨーロッパで盛況だったようです。

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— posted by 越智邦明 at 02:22 pm  

2014/6/19

ゆうちゃんとの生活


家内が13日にいなくなってから娘とゆうちゃんの3人暮らしが続いている。毎夕、ゆうちゃんを連れてオンプ君の散歩、お風呂、夕食とこなしているうちに自分が30才台で子育てに大変だった頃を思い出してきた。
その当時は大学病院で毎日opeの連続で正直、我が子をじっくり観察するのは週末に限られていた。こうして日々観察出来るのも自分の人生がある程度一段落しているからかもしれない。
色々な事で成長著しいゆうちゃんの毎日を見れるのも、家内がヨーロッパへ行ったおかげかも知れない。
最近の松山でのゆうちゃんの写真をご覧下さい。
病院に遊びに来て、患者さんともしっかりお話が出来るようになりました。
夕食のあとは公文のお勉強です。

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— posted by 越智邦明 at 08:04 am  

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