親子や友人、恋人などと一緒に食事をする際に体内でオキシトシンの量が増えることが分かった。不安な時に出るストレスホルモン「コルチゾール」の発生も抑えるようである。授乳時には乳腺を収縮させるだけでなく、母と子の脳内で相互のつながりを記憶にとどめる役割を持つことも確かめられた。自治医大の尾仲達央教授によると、「オキシトシンを促す行動や活動を意識すれば日々健やかに過ごせる可能性が高まるのではないか」と指摘する。親密な関係であれば、やはり肌と肌の触れ合いが最も代表的な方法である。父と子もじかに触れ合えばオキシトシンが作られつながりが深められる。逆に虐待を受けた子供は一般にオキシトシンを作る量が少ないことも分かってきた。更に面白いのはペットとの触れ合い。生き物と接する触覚はオキシトシンを作り出す刺激になる。バラやかんきつ系の香りをかいだ時や湯船につかったらオキシトシンが出るという報告もある。一方、医学研究として東大や金沢大ではオキシトシンを自閉症治療に生かす試みをしている。オキシトシンの粉末を溶かした点鼻スプレーを、発作的に大暴れする男子生徒に投与すると、自制できるようになったとか、かんしゃく持ちの女子生徒の情緒が安定し自傷行為が減ったとある。
金沢大の東田特任教授は「オキシトシンは、さび付いた歯車を回るようにする潤滑油のようだ」と例えています。
オキシトシンが安心、安全な社会の育成に大いに関わりそうです。
(追伸)
7日(火)、恒例の松山祭り最終日。
台風18号も去って台風一過の秋晴れですばらしい晴天となった。有難いことに今年も四角さんのおみこしに載せていただいた。神様からのプレゼントと感謝しています。
尚、入院患者さんも何人か写真に納まりました。無病息災を祈って。