実はこれが最近、問題になっています。握り方が悪いと指や手首に激痛が走って曲げられなくなります。写真①のように親指の先端でなく付け根で握っている人が目につきます。
次に親指側を上にした状態で親指を他の指で隠すように拳をつくり、そのまま手首を小指側(下側)に動かしたときに痛みがあるかどうかをチェックする「フィンケルシュタインテスト」(写真②)をするとかなりの人が陽性に出ます。このテストは「ドケルバン病」と呼ばれる腱鞘炎の診断に使われます。ドケルバン病の発症に大きく関わっているのがペンや箸の持ち方です。パソコンやスマホ等、指を使う事が多いですが、本来なら指を曲げて使うべきときに伸ばしたまま使い続けていると腱に過度の負担がかかります。これがドケルバン病を引き起こす大きな原因です。親指の付け根付近を使って物を握る人はペン、箸、はさみ、マウス、傘、ゴルフのグリップなども同じように握ります。
指や手首が痛くて曲げられなくなる前に、ペンやはしの持ち方を改めて見直すべきです。
特に、小さな子供さんの箸や鉛筆の持ち方。お母さん方、きちんと教えて下さいね。
① ②