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2015/5/14

富士の山


「あたまを雲の上に出~し」。富士山を飛行機の上からではなくてじっくり見てみたい。太宰治、曰く「富士には月見草がよく似合う」。そんな想いが昨年より日増しに強くなり、恒例の息子達とのゴルフツアーを兼ねて5月3日~4日と静岡は御殿場に行ってきた。「こだま」で小田原に入り、貸切タクシーで箱根観光も兼ねた。芦ノ湖から時々見える富士山頂にどよめきが上った。遊覧船は連休のせいで満員の客を乗せて忙しそうであった。
次に、HAKONE GLASS FORESTでガラス細工のアートを楽しむことが出来た。ここで私用に素敵なグラスを購入した。それからポーラ美術館でセザンヌの絵を鑑賞した。ここは日本でも有数の著名画家の絵が集まっていることでも有名である。以前、院内旅行で来たことがあり、私は2回目の訪問であった。
さて1日目のハイライト、十国峠からの富士山の眺望であるが、雲も流れ、きれいで壮大な富士山を拝むことが出来て感動した。しかし残念だったのは太陽が逆光で邪魔をして写真が撮れなかったのが悔しかった。そして宿泊地のマースガーデンウッド御殿場に到着した。聞くと、12階から富士山が見える開放部屋があると。急いで12階に上がり、陽が落ちた富士山を拝むことが出来たのは本当に幸いであった。富士山の手前の街は御殿場市である。改めて頂上は雲の上に在ることが確認出来て、「日本一の山」と口ずさんだ。さて夕食で飲んだ地ビールはネーミングがとても面白かった。√500と22.36の意味分かりますか?√5=富士山麓オーム鳴く、でしたよね。粋ですね。
翌日は名匠、赤星四郎設計の富士カントリークラブでゴルフを楽しんだ。残念ながら富士山を眺めることが出来たのは一瞬であったが、記念の1コマを撮れた。今回の旅行で、写真家や登山家が飽きることなく挑戦し続ける富士山の魅力の一端を知ることが出来ました。
是非、また行ってみたいと、その日が来るのを楽しみにしています。
動画も楽しんで下さい。

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— posted by 越智邦明 at 05:11 pm  

2015/5/11

快眠


「睡眠に良い食べ物はあるか?」と聞かれました。
回答は1つは必須アミノ酸である「トリプトファン」で、納豆などの大豆製品やバナナなどに含まれているタンパク質です。朝食にトリプトファンを摂ると体内で昼間には「セロトニン」に変わります。セロトニンは脳をほどよく覚醒させ、急な出来事があっても動じないように安定させる働きがあります。セロトニンは夜にはN-アセチルセロトニンを経て「メラトニン」に変わります。メラトニンは脳が眠るタイミングを決めている物質です。
ところでトリプトファンは「アルブミン」と結合していて、そのままでは脳の中に入れません。この結合を切る役割を担っているのがインスリンですが、インスリンは睡眠不足によって減ってしまいます。だからトリプトファンを摂ることと睡眠時間の確保はセットなのです。
睡眠に良いもう1つの食品は「体温を上げる」ものです。例えばにんにく。にんにくに含まれる「コルジニン」が血流を促進して体温をアップさせます。眠る1時間以上前に体温を上げ、その後で急激に体温が下がるとよく眠れます。
以上、試して下さい。

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(追伸)
東温市山之内地区の重信川上流にある登録無形文化財「除ケの堰堤(よけのえんてい)」で、こいのぼり88匹を架け渡している。
21回目となる恒例行事。当院婦長大野さんの御主人が撮ってきてくれました。
子供達だけでなく大人も元気をもらいます。

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— posted by 越智邦明 at 05:23 pm  

2015/5/7

ホワイトアスパラ


アスパラガスは私の好物です。原産は南欧で、和名はオランダウド。江戸時代にオランダ船から持ち込まれたからとか。明治になって食用として導入された。現在は北海道を中心に長野や栃木の冷涼地で生産されている。
蝦夷富士の別名がある羊蹄山の麓には広大なアスパラ畑が広がっている。麓の喜茂別町には日本の代表するアスパラガス工場がある。「クレードル興農」である。創業の歴史は昭和7年で、その年アスパラ缶詰の生産を始める。アスパラ以外にもジャガイモ、トウキビなども缶、ビン詰、レトルト、冷凍商品にして販売してきた。クレードルのアスパラガスは基本的に缶詰である。しかしとてつもなくおいしく、取れたてのようである。「原料をいかに早く処理するか」に重点を置いていて、契約農家は車で30分以内にあり、収穫したらすぐに加工する。
アスパラガスは5月から7月に一斉に収穫し缶詰にしている。Lサイズに5~9本、Mサイズで10~19本、Sサイズで20~36本入っている。
ホワイトアスパラの食べ方は和洋中のどんな料理にも合い、塩レモンをまぶしてマヨネーズでたべたりさまざまである。
北海道の澄んだ空の下で育ったホワイトアスパラ。
1度、召し上がって下さい。

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— posted by 越智邦明 at 04:50 pm  

2015/4/30

ザ・ワイルドワンズ


懐かしいグループサウンズ「ザ・ワイルドワンズ」。
「想い出の渚」等、ヒット曲も多い。リーダーの加瀬邦彦さんが亡くなった。(享年74才)。
加瀬さんは慶応高校在学中に加山雄三にギターを習い、66年に4人組の「ザ・ワイルドワンズ」を結成した。名付け親は加山であった。
デビュー曲の「想い出の渚」は50万枚の大ヒットを記録し、GSブームを牽引した。「♪君を見つけたこの渚に・・・・小麦色した可愛いいほほ・・・・あの夏の日は~」は我々の世代には忘れられない青春の名曲である。私も大学時代に今は教授になったOさんとよく歌ったものです。
71年にグループを解散したが、沢田研二のプロデューサーとして「危険なふたり」「TOKIO」の作曲も手がけた。その後81年にワイルドワンズを再結成し2011年には全国ツアーも行った。いつも明るい加瀬さんでしたが、後半生は病気との闘いでした。94年に食道がん、昨年は咽頭がんを患い体調を崩し酸素吸入の自宅療養をしていました。
ところでワイルドワンズはメンバー4人全員が、がんに罹患しています。加瀬さんが食道がん、鳥塚しげき(68)と島英二(67)は胃がん、植田芳暁(67)は大腸がんでしたが全員克服。メンバーは冗談で「ワイルドガンズ」と名乗ったとか。
加瀬さんは生涯作曲数700曲以上。惜しい人を失くしました。合掌。

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— posted by 越智邦明 at 01:43 pm  

2015/4/27

高血圧


高血圧の治療はもちろん減塩療法、薬物療法等あるが、『高血圧の9割は「脚」で下がる!』(石原結實著、青春出版社)を読んでみた。
高血圧の原因は塩分の取り過ぎや動脈硬化、ストレスなどが挙げられ、すべてが複雑に絡み合って起こると言われている。実はこれら全てを一気に解決してくれる方法がある。それは下半身=脚を鍛えることであると解説している。
ウォーキングやスクワットやもも上げなど下半身の筋肉を動かす運動をすると体内ではプロスタグランジンやタウリンといった血圧を下げる降圧物質の分泌が増加します。さらに運動によって下肢を巡る血液の量が安静時の10倍以上に増加して血圧を下げます。血流の促進によって血管の内皮細胞からは一酸化窒素など血管を柔らかくする物質の分泌が多くなるとも書いてあります。
私も日々のウォーキングに加え、スクワット、なわ飛びを行っています。老化は足からとも言います。
皆さん、少しずつでも試して下さい。

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— posted by 越智邦明 at 03:41 pm  

2015/4/23

ゆうちゃん・あれこれ


「ゆうちゃんは最近バレエはしているの?」とファンの方からお尋ねがあった。4月5日に発表会があったのだが、行ってやれなかったので写真を掲載致します。かなり自信がついてきたようです。4月8日にはママ友家族と別府は杉乃井ホテルへ温泉旅行に行ったようで、楽しい春休みを過ごしました。そして最後はこの間の吉野桜(4月11~12日)でした。
今回、吉野旅で我が家へやって来た時にいくつかの発見がありました。
「じいじ。あしたはどのクツはくの?」「ん・・。この黒いヤツだよ。」「じゃあ、みがいとくね」と言って一生懸命磨いていました。感動ですね。
次にオンプ君と散歩中の会話。私が「パパとママはときどきケンカするの?」と尋ねました。すると「しないよ。だってパパとママはけっこんしているんだよ。だから、いつもラブラブなんだよ。」「・・・・。」
ラブラブかあ・・・。いつの間にこんな言葉を覚えたのだろうなあ・・・と成長したゆうちゃんでした。

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— posted by 越智邦明 at 12:20 pm  

2015/4/20

口臭


「口臭」については何回か取り上げてきた。やはり営業マン等は、もっと注意を払って欲しいし、まして男女接近のシチュエーションでは禁忌でしょう。
有名なのはニンニク。ニンニクのアリシンは臭い成分のまま血液に乗って肺まで行きます。肺で酸素と二酸化炭素が交換される時、肺から外に出るわけです。ニンニクの他、アルコールやたばこの臭いも同様のメカニズムである。
腎臓の悪い人は尿から老廃物が出せないため、その臭いが肺から出る。いわゆるアンモニア臭である。糖尿病では進行末期ではアセトン臭が出ます。
でも実際に頻度で多いのは口の中の汚れ、特に舌の汚れです。舌の表面には舌苔という舌の凸凹があり、臭いのもとがたまりやすいのです。口臭は口の中の常在菌がはがれた口腔内の上皮細胞を食べて代謝する時に出る発酵臭。歯周病や虫歯が由来の口臭も同様です。歯の間にいる菌の代謝物が臭いのもと。ちなみに腸内で同じようなことが起こって発生する発酵臭がオナラです。
大学の口臭外来の3分の2には人が不快と感じる口臭が認められるものの、そのほとんどが舌の表面の汚れを掃除するとゼロに近づくといいます。残りの3分の1には強い口臭はないそうです。舌ブラシなど便利なものが売っていますので口腔エチケット大事にして下さい。
尚、「胃のせいで口臭?」とよく外来に来られますが、胃癌の末期などを除いて胃から臭いが来ることはまずありません。

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(追伸)
「ひと言葉」欄にあった1口メモを紹介します。
「廻っているコマは倒れない。勇んで働く人も倒れない。」
勤勉に、生きたいものです。

— posted by 越智邦明 at 10:32 am  

2015/4/16

吉野桜


(はじめに)
私はかなり昔より奈良は吉野の桜を見たいとの願望があった。
「吉野といえば桜」「桜といえば吉野」と知名度は抜群である。何故、吉野山に桜が多いのか?今から1300年前、聖武天皇が都を現在の奈良の地に遷都された時を前後して、役の行者が吉野山から大峰山に至る修験道の霊場を拓きました。吉野山はその入口にあたり、吉野山の桜は行者が桜木に蔵王権現を彫りこんだ事から御神木とされ、以来1300年以上にわたり人々が苗木、若木を持ち寄って植えたことから現代に伝わります。
歴史の好きな人なら誰もが知っている話を4つ。
①義経が頼朝から逃げ、山深い吉野の地に逃げのびました。しかし追手がやってきて吉野を離れ恋人、静御前との最後の別れの地です。
②山桜をこよなく愛した歌人、西行は吉野山と桜花にちなんだ多くの和歌を詠んでいます。
③豊臣秀吉は家康や伊達政宗など諸大名を伴って、500人の花見の大宴会を催し、世間をあっと言わせた。
④鎌倉幕府を倒して天皇親政の時代を築いた後醍醐天皇は、足利尊氏の裏切りで京を追われ吉野山へ逃げ南北朝時代となったゆかりの地です。その他、本居宣長、島崎藤村、谷崎潤一郎、吉川英治など文豪が吉野山に宿をとって作品の構想を練っています。
このように吉野は歴史と信仰の地であるのです。
私が今回見た桜と秀吉の見た桜は、そんなに変わっていないのではないかと思うのです。(年々歳々花相似たり。)

(本題)
今回、4月11日に家内、娘、ゆうちゃんとの4人旅。ゆうちゃんのためにあべのハルカスの大阪マリオット都ホテルに投宿。夜景のすばらしいホテルでした。
翌日は近鉄特急で吉野駅に行き、千本口からケーブルカーで吉野山駅へ。そこから徒歩で登り「一目千本」からの雄大かつ豪華な桜を堪能した。道の両側には色々なみやげ物屋が軒を連ねている。私は「柿の葉ずし」を買った。
ゆうちゃんが桜吹雪に舞っている姿は面白く本人も大満足であった。
皆さんも1度でいいから吉野の桜を見て下さい。最後に動画も楽しんで下さい。


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— posted by 越智邦明 at 08:24 am  

2015/4/13

つんく♂


つんく♂(46才)の声帯摘出はショッキングなニュースで日本中を駆けめぐった。言葉が出ないので母校、近畿大学の入学式で大型モニターに文字を映して祝辞を述べるシーンは、多くの人が見たと思います。ブログで何回も声帯~喉頭癌の発生に喫煙が高率に関与することを述べてきましたが、これからは発声法に要注目です。
今、つんくは「食道発声法」の習得に取り組み、「もう一度、自分の声で言葉を発したい」と意欲的なのが救いです。政界では与謝野馨元大臣も、がんで声帯をなくしたが同じ方法で今では普通にしゃべれる。この方法はゲップを吐く要領で言葉を発する方法。最初は「コロンビア・トップ・ライト」のライトさんがこれで会話が出来るようになったことで話題になりました。
口と鼻から息を食道に吸い込み、吐き出すときに食道の入り口部の粘膜のヒダを連続的に震わせて声を発する方法です。3~6ヵ月で簡単なコミュニケーションが取れるようになるようです。
モチベーションが高くまだ体力のあるつんく♂。
1日も早く歌を歌って欲しいと願っています。(残念ですが裏声を出すのは無理のようです。)
がんばれ、つんく♂。

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— posted by 越智邦明 at 05:52 pm  

2015/4/9

BMI


BMI(体重kg÷(身長×身長㎡))についてはみなさん健診結果に書いてあるので御存知だと思います。
いわゆる肥満度ですが、日本肥満学会では男性22.0女性21.0が最も病気になりにくいと発表しています。一方、国立がん研究センターはがんだけでなく一般疾病も含めて死亡リスクは男性25.0~26.9、女性23.0~24.9が最も少ない。また病気のリスクも同様であったと発表している。
さてメタボについては以前、腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上が陽性判定とされました。しかし女性より男性の基準が低いというのは今でも理解しがたいです。欧米では、男性の方が女性より高くなっています。日本肥満学会ではBMIが25以上が肥満としていますが、欧米ではBMIが25~30は単なる「過体重」とされ、30以上が肥満とされています。
さて一部の学者の研究では日本人男性でBMIが23~25.0の人の相対的死亡率を1.0とすると、25~27の死亡率は0.94でかえって低いのです。しかもBMI22前後の人の死亡率が1.11ですからメタボと言われて体重を下げたら死亡率は逆に高くなってしまうでしょう。
腹囲といいBMIといい、どうも欧米学者とのズレが気になってしかたがありません。合併症も含め、主治医と個々に相談して下さい。

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— posted by 越智邦明 at 03:25 pm  

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