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2015/4/6

花粉症(重症化)


2015年の花粉飛散予測(第4報)では、スギ花粉のピークは過ぎ去ったようです。よって当院外来でも「もう、花粉のクスリは要らんから他の薬だけでいい」と言う人が増えて来ました。しかしスギの後、別の花粉の飛散が最盛期になります。樹木ではヒノキ、ケヤキ、コナラ、クヌギ等。草本ではカモガヤ、キク科のブタクサ、ヨモギ、アサ科のカナムグラなどです。しかし何と言ってもヒノキが問題です。
スギとヒノキは花粉の形が似ているため、スギに反応する人はヒノキにも(7割の人が)反応します。ヒノキの飛散は3月中旬から5月一杯です。スギとヒノキが重なる3月中旬~4月は症状もつらくなります。ちなみに北海道は花粉症がないというのは間違いです。スギはありませんが代わりに、シラカンバ花粉症があります。シラカンバは4月中旬~6月初旬でスギ同様鼻水、くしゃみ、目のかゆみが出ます。
シラカンバアレルギーの人では更に20~30%の人が口腔アレルギー症状も起こすので有名です。リンゴやキウイなどの果物を食べると口の中がかゆくなったり腫れたりします。
自分のアレルギーの現状をしっかり把握し対策を練ることはとても重要だと思います。

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(追伸)
花粉症の人には嫌な春ですが、ここで余談です。
春を想って正岡子規が詠んだ句を紹介します。
「故郷(ふるさと)や どちらを見ても 山笑ふ」。
病床の子規が故郷松山の春を想って詠んだ俳句です。ちなみに夏は「山滴る(したたる)。」秋は「山粧う(よそおう)」、冬は「山眠る」が俳句の季語です。

— posted by 越智邦明 at 05:22 pm  

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