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2015/1/29

肉ダイエット


最近、肉をメーンにしたダイエット法も登場してきた。
肉を主食とする食事法「ケトジェニック・ダイエット」の提唱者の斉藤糧三医師が言う。「これは米やメン、パン等の炭水化物をやめて肉を主食にする食事法です。こうすると体に蓄積された脂肪が燃えやすくなり1週間で2~3kgやせられる」と。肉への誤解は白くコッテリした脂肪であって、赤身は悪くない。牛、豚など赤身なら何でもいいがベストは牛だと言う。
横浜創英大の則岡孝子氏(栄養学)も「牛の赤身には体内では合成できない必須アミノ酸がバランスよく含まれている。ビタミンB群や亜鉛、鉄分も豊富です。」と。肉はカロリーが高いからやめろという理屈は反省期にあります。たとえば、うどんとステーキのカロリーを比べると、うどんの方が低カロリーですが太りやすいのはうどんです。うどんは炭水化物なので消化の過程でインスリンを必要とし最終的に中性脂肪として体に蓄積されます。ところが赤身肉には糖質がほとんどなくインスリンが必要なく、ほとんど中性脂肪になりません。インスリンが“肥満ホルモン”と呼ばれるのはそのためです。肉の消化過程で生じるケトン体はエネルギー源になるので体に蓄積されません。アミノ酸は筋肉の材料になり、ビタミンB群は代謝に欠かせない。肉を控えていると筋肉が減って代謝も悪くなります。アミノ酸が不足すると神経伝達物質の合成も悪くなり、気分もへこんできます。
糖尿病や高脂血症等、各人の病気にもよりますが、少なくとも「肉」への誤解が解けたら幸いです。

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(追伸)
日よう日に野原に咲く菜の花を摘んで自宅で活けました。
寒い冬が続きますが春はもうそこまでやってきています。旧暦の正しさを思い知らされます。
「年々歳々花相似たり。」
自然の摂理は偉大ですね。

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— posted by 越智邦明 at 05:01 pm  

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