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2015/1/13

フレンチパラドックス


血清コレステロール値や飽和脂肪摂取量が高いほどその地域の心筋梗塞死亡率が高いことはみなさん御存知だと思う。ところがフランスでは飽和脂肪摂取量が高いにもかかわらず心筋梗塞死亡率が北欧諸国などと比べて低い。これをフレンチパラドックスと言います。理由はフランスではワイン(主に赤ワイン)の消費量が多いからとされています。
京都女子大の中村保幸教授の論文を読んでみた。海外の研究では女性ではビール350mlを1~2缶、男性では2~4缶飲酒者の総死亡が減少し、この範囲を超えると総死亡率が増加していた。適量飲酒による総死亡減少は心血管疾患死亡の減少によること。また大量飲酒による総死亡増加はがんと高血圧を介する脳卒中死亡の増加によることが分かっている。
なぜ適量飲酒がよいかと言うと「HDL-コレステロールの上昇」によることが主体だそうである。またこの「飲酒」には酒種による違いがないことも判明している。これが現代のコンセンサスである、と結んでありました。やはり「酒は百薬の長」のようです。
もちろん肝障害のひどい人は主治医の判断を仰いで下さい。

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(追伸)
年末に職員の子供、Kちゃん(小1、女子)が私に手作りのプレゼントをくれました。そして一言書きには「これからも よろしくおねがいします。」と。くれたものは、素敵なアイロンビーズでした。
Wikipediaによると、アイロンビーズとは「直径8mm程度のパイプ状のビーズを専用プレートで並べて平面的な絵柄を作り、アイロンなどの熱で溶かして接着しモチーフを作ること」とある。元々デンマーク発祥の玩具です。
Kちゃんありがとう。

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— posted by 越智邦明 at 03:50 pm  

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