何かにしがみつく生き方は幸福を招かない。こう言われて思い浮かぶのは金や地位だが実はもっとも自分を追いつめて不幸にするのが「他人からよく思われたい」「できないと思われたくない」という高すぎる目標であると著者。理想の自分にしがみつく生き方は精神を追いつめ結果的に不幸しか招かないとも警告している。日本は伝統的に“減点主義”でまずミスの指摘が優先される。そのために完全主義の人が多いのだが、この完全主義は「抑うつ」を引き起こす考え方の筆頭である。「例外や失敗もある」と不完全許容主義にシフトしてみてはいかがだろうか?