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2012/7/5

糖尿病学会in福岡


DMサミット2012が今回は6月30日(土)、福岡で行われた。
会場のヒルトン福岡シーホークホテルには1300名のDr.が全国から集まった。素敵なbigなホテルであった。
1日目で面白かったのは「糖尿病にまつわる動脈硬化性疾患」で信州大学の池田教授が話された。特に下肢血行障害(PAD)について詳しく述べられ復習ではあるが、足の血行状態を常に観察することの重要性(ABIの測定)を説かれた。
次にスウェーデンのRyden博士の英語による討論は、インスリンのグラルギン(=ランタス)の有用性についてのお話で全世界にわたる膨大な調査であった。特にグラルギンの発癌については特に問題がないとの結論であった。
2日目は「最近のDPP-4阻害薬でコントロール不良例について」という実臨床的な討論があった。トータライザーによる会場アンケートでは他剤を加えるが54%、SU薬を加えるが42%で、インスリンは2%であった。河盛Dr.寺内Dr.が座長で進められた。東邦大の引世Dr.はやはり何といっても基礎インスリン(グラルギン)の補充を忘れてはならないと力説された。引世先生は以前、順天堂大の助教授の時に松山に講演に来られたが、インスリンの使用方法はやはり超ベテランであった。そして全般的にインスリンの開始時期が遅いことに警鐘を鳴らしていた。私自身もインスリン早期導入派なので引世先生の話はひとつひとつが納得がゆく。
今後、DPP-4阻害薬とインスリンの併用療法の治験が大いに進むことを大工原Dr.矢部Dr.等も話されていた。
最後にもう1度、「DPP-4阻害薬とインスリンの併用を先生は考えますか」というアンケートに92%の人が「YES」と答えたのが印象的であった。朝6時起きであったが充実した2日間であった。

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— posted by 越智邦明 at 05:10 pm  

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