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2011/4/4

心原性脳梗塞(新薬)のお話


心房細動という不整脈。さまざまな併害を起こすが、何といってもオシムや長嶋さんを襲った脳梗塞が恐い。心房細動で心臓内の血液がよどむと血の塊(血栓)が出来、それが脳に飛んで心原性脳梗塞を起こす。そのため心房細動の人は血を固まりにくくする、抗凝固薬を飲む必要がある。
現在、第一選択薬はワーファリンだが、これは効き目の調節が難しく定期的な採血が必要で正直、煩しい。
そこで今年1月に承認されたダビガトラン(プラザキサ)が注目を集めている。ワーファリンが、納豆はじめ色々な食品との相互作用に注意が要ったのに対し、プラザキサは圧倒的に注意点が少ない。又、定期的な血液チェックがいらない。更に言うと手術を受けるときにワーファリンは何日も前から中止の必要があったが、プラザキサは手術の前日にやめて、手術が終わったらすぐ再開できるという大きなメリットがある。ワーファリンに対する優越性が半世紀ぶりに認められたプラザキサ。もちろん両者共、血を固まりにくくするのだから、消化器管等の手術や生時検時の出血には注意が必要である。検査や通院の煩わしさからプラザキサに流れる人が多いのではと私は考えている。

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— posted by 越智邦明 at 04:00 pm  

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