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2010/9/6

肛門病学会


今年も肛門病学会(第12回)が8月28日(土)、ふなやで行われた。
20数名の肛門科の先生が集まった。いくつかの演題の中で面白かったのは「軽い便失禁の治療経験」であった。もちろん高齢者であるが、便が下着に付着するという病例は私の所でもよく経験する。106人のうち男31人、女75人と女性が多かった。この人達に脳代謝改善剤サアミオンを使用すると、60%の人に有効であったと言う。並行して括約筋トレーニング、即ち肛門をキュッと締める訓練も指導したとの事。
次に「ウォシュレット症候群」という名前を皆さん御存知でしょうか?肛門科医にはよく知られた名前であるが、ウォシュレットに慣れると水圧を上げないと満足しなくなり、だんだん強い水圧になる。そうすると肛門から直腸へ水が入り、浣腸と同じ効果が起こり、あとで下痢が生じるというものである。それ故、ウォシュレットは反省期にあると会場で話題になった。
続いて特別講演が行われた。演者は仙台で、きくた肛門科を開業している菊田信一先生である。タイトルは「痔瘻に関する最近の話題」である。痔瘻に関しては、隅越先生が作った「隅越分類」がバイブルであるが、菊田先生はやはり隅越分類を重用すべきだと語った。
詳しい内容は難しすぎて書きませんが、年に1回こうして専門家の意見を聴くことは明日への診療の糧になると痛切に感じました。

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— posted by 越智邦明 at 11:40 am  

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