メタボ系に多いこの病気。外来でも数多く見られます。年末にAさん(55才)、好物は天ぷら、フライ等の揚げ物。その日も大量の揚げ物とビールを飲んで忘年会で盛り上がった。ところが2次会の途中で体の異変に気がついた。胸やけ、上腹部痛、吐き気、下痢、腹の張り等。翌日、私の所で精密検査を行い、診断は上記であった。「ジスキネジー」とは「機能異常」のこと。胆汁を送り出すためには胆のうと胆管、十二指腸乳頭部の括約筋の収縮が必要だが、その機能異常によって胆石症に似た症状が出現する。この病気には自律神経も関わっており、Aさんはストレス続きの毎日であった。それとやはり胆汁の分泌につながる脂肪分の制限を徹底させることで様子見となった。
過ぎたるは及ばざるが如し、です。