「ゾウさんやキリンさんはどうして草しか食べないの?どうしてあんなに大きくなれるの?」
確かに牛も草しか食べない。ライオンやトラは肉食である。一方人間は野菜も肉も果物も魚もなんでも食べる雑食性だ。人間が植物性のものしか食べなかったらどうなるのでしょう?極端なベジタリアン(菜食主義)のように。
結論はヒトは動物性、植物性両方の食品が必要です。これを証明するのに「悪性貧血」という病気がある。これは原因不明といわれた19世紀に治りにくいという意味で命名された。悪性貧血はビタミンB12を吸収できない自己免疫疾患の一つだと判明している。ビタミンB12は肉や魚などの動物性食品にしか含まれていません。これは微生物によって作られていて動物の肝ぞう、腎ぞう、筋肉などに含まれ卵や牛乳にも入っているが野菜には一切含まれていない。動物性食品を全く食べないとビタミンB12が不足し悪性貧血になります。
しかし、だからと言って肉ばかり食べて野菜や果物を全く食べない人は今度は痛風などになる。
やはり食事はバランスが大事と思います。
11月28日(土)愛媛新聞第15面に私の患者さん、河本周雄さん(84才)の記事が載った。
「私の相棒」(マイ・アイテム)の欄である。職業は紳士服の仕立て屋で20才からお父様を見習い60年になる。ファンも多い。「10年前に作ったズボンが体型が変わったので直してくれ」といったリクエストにも気軽に応じる。みなさん良質の生地を使っているのであまり変質がないらしい。先月私に「先生の相棒は何ですか?」と尋ねてきたので「メスとハサミ」と答えた。ハサミも機嫌が悪いと本当に切れなくなる。河本さんが相棒のハサミの手入れを怠らないのはまさに職人ならではの気質である。体の手入れは私に任せて、まだまだ多くのファンの仕立てに応えて欲しいと願っています。
尚、私も年に1着、河本さんにあつらえていただいているが、採寸時よりとても丁寧で左右差もきっちり測って、大変、着心地がいいスーツが仕上がります。いつも脱帽です。
余談ですが新聞記者から「相棒は?」と聞かれて「はさみ」と答えて奥様に怒られた由。「相棒は私でしょう」と。