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2016/4/25

ご飯は最強の健康食


最近、糖尿病の食事治療に関して、「ごはんは糖質ダイエットの敵でごはんこそカットすべきである」と、ごはんを全く食べないことを勧める1部の医者が居る。そしてごはんの代わりに肉をどんどん食べろという極端な医師も居る。確かに糖質の制限は糖尿病の治療に欠かせないが、一番大事な誤解は「糖質=ごはん」といった考えである。ごはんの糖質と砂糖をイコールと考えるのがそもそも間違いである。
確かに砂糖は非常にハイカロリーで体内での吸収も早く血糖値を上昇させる。これは低血糖時の治療として砂糖を飲むとあっという間に血糖値が回復することからも皆さん経験済みでしょう。
さて今回、祥伝社から「ご飯は最強の健康食」(加藤直哉著、580円)が出版された。読むと、ご飯は糖質だけでなく食物繊維やでんぷんなどさまざまな成分が含まれるため体内で分解や吸収に時間を要し糖を脂肪に変える作用も弱いという。むしろキャベツ100gに匹敵するビタミンB1やホウレンソウ3分の1束に相当する亜鉛なども含まれる理想的な食材であると説明している。
ご飯とあわせたい理想のおかずレシピ付きである。
以前より、ゆうちゃんが2~3才の頃にごはんの「海苔巻き」しか食べないのでずい分心配しましたが、ごはんは優秀な食べ物であったと再確認しました。これは職員の子供達が「のりまきごはん」しか食べないと相談をよく受けましたが、しっかり栄養成分が入っているのですね。
最後に、昭和20~50年ぐらいには日本人は米飯中心の食事でした。ごはんが悪者ならこの時代に糖尿病が多かったでしょうか?ほとんど居ませんでした。この時代検証からしても「ごはん→糖尿病」といった短絡的な思考は間違いだと多くの学者が現在、指摘しています。極端な「ごはんカット」は注意して下さい。

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— posted by 越智邦明 at 10:34 am  

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