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2016/3/17

認知行動療法


この名前を御存知の方は、かなりの通(つう)だと思います。
「認知」というのは、ものの受け取り方や考え方という意味です。ストレスを感じていると、普段なら楽しいプレゼントでも悲観的に(例えば、何が楽しいんや?)捉えてしまいます。認知療法では、そうした考え方のバランスを取ってストレスに上手に対応できるこころの状態をつくるのです。
よくある例をあげてみましょう。
3月25日に本当に久しぶりに友人と会食が決まりました。毎日ウキウキです。ところが3月16日に、会社の上司から呼ばれ、仕事の書類ミスを指摘され3月20日までに再提出を求められました。心の弱い人は「もうダメや。俺は出来の悪い奴や。浮かれて会食なんかにうつつを抜かしているからこんな目に合ったんや。もう3月25日はキャンセルや」と進んでしまいます。
私たちは直面する問題に心を奪われ、それが全てのように思えてしまい、その失敗が中心の課題のように思えてきてしまいます。そしてその先の道まで閉ざされたように考えてしまいます。確かに失敗は辛いが先の道まで閉ざすのはどうだろう?考えと事実は違うということを医師やカウンセラーは指導して行きます。
楽しめる活動ややりがいのある活動を優先順位をつけて行っていく行動活性化は効果的です。
また一定の身体活動や運動を用いて自信やコントロール感覚を取り戻させます。
最後に私が患者さんに勧めている技法の1つを紹介します。
それはマイナス感覚が浮かんだときに「はい、スルー」と声を出させます。スルーはthroughのカタカナ語ですが、1990年代に入って「聞き流す」といった意味になり更に転じて「気にしない」「無視する」といった意味で使用されています。
多くの患者さんが、嫌な妄想を一瞬のうちに「スルー」で消滅させて楽な人生を送っています。今や、パニック障害、社交不安障害、PTSD等うつ病や不安障害が激増しています。
専門家でない私のような医師でも軽度のものは早くから治すように声かけをしています。

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(追伸)
どこまでも動物好きのゆうちゃんでした。

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— posted by 越智邦明 at 05:59 pm  

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